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ゲームやアニメに登場する数々の伝説的な武器…!
あの圧倒的なパワーと、心をガッチリ掴んで離さないクールなデザイン。誰だって一度は胸を熱くしますよね?
実は、あれらの武器のルーツ、その多くが古代ギリシャ神話に隠されているんですよ。
この記事を読めば、あなたの「推し」の作品に出てくる武器の「元ネタ」がバッチリ分かって、物語を何倍も、いや何十倍も深く楽しめるようになります!
ギリシャ神話には、まさに「最強」の称号をかけて語り継がれる武器が、とんでもない数存在するんです。
天空の神ゼウスがぶっ放す雷、知恵の女神アテナが構える最強の盾、そして英雄たちを勝利に導いた数々の伝説の武具…。
考えただけでもワクワクしませんか?
果たして、真に最強の武器とは何だったのか。
そもそも武器を専門に作る「武器の神」はいたのか?
あるいは特定の「剣の神」や「最強の槍使い」は誰だったのか?
これから皆さんを、ギリシャ神話の武器をめぐる壮大な伝説への冒険にお連れします!
- 神話で語られる「最強」の武器とその根拠
- ゼウスやハデスなど主要な神々の武器の特徴
- アキレウスやペルセウスといった英雄が使った武具
- 神話の武器が現代のゲームに与えている影響
ギリシャ神話の武器:最強は誰の手に?

さて、ここからはオリュンポスの神々が振るった、世界の根幹を揺るがすほどのヤバい力を持つ武器たちを紹介していきます。
ポイントは、単なる破壊力だけじゃないってこと。
その武器が持つ特別な能力や象徴的な意味に注目すると、「最強」の定義が一つじゃないことが見えてきて、これがまた面白いんです。
ギリシャ神話における最強の武器とは

ギリシャ神話で「最強」の武器を一つだけ選べ、と言われると、実はめちゃくちゃ難しいんですよ。
なぜかって? それは「強さ」を測る物差しが一つじゃないからなんです。
RPGでも物理攻撃力、魔法攻撃力、状態異常の強さとか、いろいろありますよね? まさにアレです。
単純な破壊力だけじゃなく、戦況をコントロールする特殊能力や、神としての権威そのものを示す役割とか、武器ごとに全然違う「強み」を持っているんですね。
「最強」を定義する、いくつかの視点
神話の武器の強さを評価するとき、だいたいこんな観点が考えられます。
破壊力・制圧力: シンプルに物理で殴る力。天地を揺るがし、敵をまとめて吹き飛ばすパワーですね。ゼウスの雷霆(ケラウノス)が、まさにこの筆頭です。
領域支配: 天空、海、冥界といった特定のフィールドでの絶対的なアドバンテージ。ポセイドンの三叉槍(トリアイナ)が、海と大地を支配する良い例ですね。
副次効果: 直接的なダメージ以外の特殊能力、いわゆる「追加効果」です。敵を恐怖状態にするアテナのアイギスや、完全に姿を消すハデスの隠れ兜なんて、まさにチート級のステルス性能。戦闘の次元が変わっちゃいます。
鍛造の格: 誰に作られたか、という由緒。伝説の職人が作った武器が強いのはお約束ですよね。特に、巨人族との最終戦争(ティタノマキア)の前に、キュクロプス三兄弟がゼウスたちのために鍛えた武具は、特別な正統性を持っています。
これらの視点をトータルで見てみると、単純な攻撃力ランキングじゃ測れない、それぞれの武器のユニークな「最強」の形が見えてくるんです。
例えば、直接的な火力なら雷霆がブッチぎりですが、情報戦や奇襲みたいなトリッキーな戦い方なら、隠れ兜の右に出るものはありません。
つまり、ギリシャ神話の武器の強さを考えるときは、「どんな状況で、何がしたいのか」という文脈が超重要ってワケです。
それぞれの武器が持つオンリーワンの機能と、神話での役割を知ることで、その真の価値が見えてくるんです。
天空を制するゼウスの雷霆

ギリシャ神話の主神ゼウスの象徴であり、最強武器の筆頭候補として語られるのが、雷霆「ケラウノス」です!
これは単なる武器というより、ゼウスの権威そのものと分かちがたく結びついた、激アツなアイテムなんですよ。
来歴と鍛造
ケラウノスのオリジンは、ヘーシオドスの『神統記』に詳しく書かれています。
ここは原典直行がいちばん気持ちいい!
『神統記』をパラ読みするだけでも、雷霆・三叉槍・隠れ兜が“どこから来たのか”が一本の線でつながります。
考察の地図として手元に置いておくと、ゲームやアニメの「元ネタ検証」が一気に楽しくなります。

↓原典で“雷霆の出自”を確認する↓
かつてゼウスがティーターン族と世界の覇権を争った大戦「ティタノマキア」のとき、ゼウスに助け出された一眼巨人キュクロプス三兄弟が、感謝の印としてゼウスに雷と雷霆をプレゼントしたんです。
この時、兄弟であるポセイドンには三叉槍が、ハデスには隠れ兜が贈られていて、これらはいわば「三種の神器」とも言うべき、超特別な武具として位置づけられているワケですね。
神話に見る絶大な威力と権威
ケラウノスの威力は、神話の中でまさに圧倒的。
ティタノマキアでは、ゼウスが天から雷霆を連発して、大地を焼き、海を沸騰させ、天を揺るがしたとされています。
そのパワーは、敵対する神々すら震え上がるほどでした。
また、ケラウノスは「神罰」の道具としても頻繁に使われます。
禁忌を犯した人間や、神々の秩序を乱すヤツを罰するために、ゼウスの一撃が下される…!
これは、ゼウスが天候の神であると同時に、宇宙の秩序を守る最高裁判官としての役割を担っていることを示しているんです。
美術作品でも、ゼウスはだいたい雷霆を手に持ってますよね。
古代の彫刻なんかで右手が欠けていても、「ゼウスなら雷霆、ポセイドンなら三叉槍」があったんだろうな、と推測されることが多く、雷霆がいかに重要なシンボルだったかが伝わってきます。
以上の点を踏まえると、ケラウノスは広範囲の破壊力、神罰を下す絶対的な権威、そして主神の象徴という三つの側面を併せ持つ、ギリシャ神話における最高位の武器の一つと言って間違いないでしょう。
冥界の王ハデスの見えざる力

冥界の王ハデスが持つ「隠れ兜(アイデスのクネー)」は、派手な破壊力こそありませんが、戦術的にはとんでもなく強力な、唯一無二の能力を持つ武具です。
その効果は「完全な不可視化」。
使用者の姿を、なんと神々の目からさえも完全に隠してしまうという、ヤバすぎる性能なんです。
キュクロプス製の「ステルス装備」
この兜も、ティタノマキアの際にキュクロプスが鍛え、ハデスに授けた「三種の神器」の一つ。
ゼウスの雷霆が「攻撃」、ポセイドンの三叉槍が「領域支配」なら、ハデスの隠れ兜は「隠密」と「情報優位」を司る、というワケです。
これを被ると、物理的に姿が見えなくなるだけじゃなく、気配や存在そのものが認識されなくなるとか。
まさに究極のステルス装備!
これを使えば、絶対的な安全を確保しつつ、一方的に敵を観察したり、奇襲や暗殺を仕掛けたりできるんです。
神々や英雄による借用
面白いことに、この兜を所有者のハデス自身が戦闘で使うシーンはほとんど描かれていません。
むしろ、他の神や英雄が必要に応じて借りていく「切り札」として登場するんですよ。
- アテナの使用: トロイア戦争の真っ只中、アテナはこの兜で姿を消し、軍神アレスの攻撃をヒラリとかわし、味方の英雄をアシストしてアレスに一撃食らわせています。神同士のガチバトルでも、この不可視化能力が完璧に通用することを示す、鳥肌モノのエピソードです。
- ペルセウスの使用: 英雄ペルセウスは、メドゥーサ討伐の際にこの兜をゲット。おかげでゴルゴーン三姉妹の追撃から逃げ切ることに成功しています。
- ヘルメスの使用: 巨人族との戦争(ギガントマキア)では、伝令神ヘルメスがこの兜を被って巨人ヒッポリュトスを討ち取った、なんて話もあります。
これらの例から分かるのは、隠れ兜が直接的な戦闘力ではなく、戦術の幅を爆発的に広げ、ミッションの成功率を極限まで高める「戦略兵器」だったということ。
破壊力とは違う次元で、戦いの勝敗を決める「最強」の一角と言えるでしょう。
知恵の女神アテナが持つ最強の盾

知恵と戦略の女神アテナを象徴する防具が、山羊皮の胸当て、あるいは盾とされる「アイギス」です。
これはただの防具じゃありません。
敵の戦意をくじく心理兵器、いわゆる「デバフ」効果を持ったとんでもない装備なんです!
恐怖を振りまく「デバフ」効果
『イリアス』といった叙事詩では、アイギスはゼウスからアテナに貸し与えられた武具として描かれます。
戦場の“音”まで聴こえるのが『イリアス』のすごさ。
槍・盾・陣形がどう機能するか、英雄たちの心理と一緒に立ち上がります。
記事で触れた“槍が主武器、剣がサイドアーム”というリアルも、この叙事詩を読むと体で理解できます。


その表面にはフォボス(恐怖)やエリス(争い)といった概念が具現化して取り付けられていて、これを戦場で掲げると、見た者に激しいパニックを引き起こし、軍勢を大混乱させる効果がありました。
つまり、アイギスは物理攻撃を防ぐだけでなく、敵の精神に直接ダメージを与え、戦わずして勝つ力を持っていたんです。
知略で戦うアテナの戦闘スタイルを、完璧に体現してますよね!
ゴルゴーンの首によるアップグレード
アイギスの伝説をさらに激アツにしたのが、英雄ペルセウスが討伐したメドゥーサの首(ゴルゴーニオン)です。
ペルセウスはこの首をアテナに献上し、アテナはそれをアイギスの中央に取り付けました。
メドゥーサの首には、死してなお見た者を石に変える力が宿っていました。
これにより、アイギスは元々の恐慌効果に加え、敵を無力化する石化能力まで備えた、攻防一体の究極の防具へと進化したのです!
古代の美術品で、アテナの胸や盾の真ん中にゴルゴーンの顔が描かれているのは、この神話が元ネタなんですね。
盾か、胸当てか
アイギスの形は、資料によって盾だったり胸当てだったり、解釈がちょっと揺れています。
これは元々の語源が「山羊皮」を意味することから来ていて、特定の形じゃなかった可能性も考えられます。
でも、その機能、つまり「恐怖の象徴」と「ゴルゴーンの首の装着」というポイントは一貫していて、アテナの神性を示す上で欠かせない属性なんです。
神々の武具を創りし武器の神

ギリシャ神話において、神々や英雄が手にする驚異的な武具。
その多くは、火と鍛冶の神ヘパイストスの手によって生み出されました。
彼はオリュンポス唯一の職人神であり、その工房から数々の名品が世に送り出されているんです。
ヘパイストスの代表作
ヘパイストスが作った武具は、神々のためのものから、超有名な英雄たちのための特注品まで、本当に様々です。
- アキレウスの武具: トロイア戦争で親友を失ったアキレウスのため、母テティスがヘパイストスに作らせた新しい鎧と盾。特に盾のデザインがエモくて、世界そのものを表すかのように星々や都市、人々の暮らしが精巧に描かれており、神話における武具製作の最高傑作とされています。
- 英雄たちの装備: ヘラクレスの黄金の胸当てなど、多くの英雄たちのための特注品も手がけています。
- 神々のための道具: 神々の宮殿や家具はもちろん、アポロンとアルテミスの矢など、オリュンポスの神々が用いる多くの金属製品が彼の作品でした。
独創的な「拘束具」と「自動機械」
ヘパイストスの技術は、単なる武器や防具作りだけにとどまりません。
彼の真骨頂は、特殊な機能を持つ独創的な装置を発明する点にあるんです。
妻アフロディーテと軍神アレスの不倫現場を押さえるために、目に見えないほど細くて頑丈な鎖の罠を作ったエピソードは有名ですよね。
また、ティーターンのプロメテウスを山頂に縛り付けたアダマンティンの鎖も彼の手によるもの。
さらに彼の工房では、自律的に動く黄金のメイドや、自動で走る三脚台(トリポッド)が働いていたとされ、まるで現代の「ロボット」や「AI」の原型とも言える概念が描かれているから驚きです。
キュクロプスとの違い
ここでちょっと注意したいのが、ゼウスの雷霆、ポセイドンの三叉槍、ハデスの隠れ兜といった根源的な三種の神器は、ヘパイストスではなくキュクロプスによって作られた、という伝承が主流だという点です。
ヘパイストスは、それ以降の世代の神々や英雄たちのために、より多種多様でハイテクな武具を供給する役割を担った、と整理すると分かりやすいですね。
彼は「武器の神」というより、神々の文明を支える「超絶的な技術者」だったと言えるでしょう。
英雄が紡ぐ武器の伝説

神々が振るう、世界の理を揺るがすような絶対的な武具とは別に、ギリシャ神話は多くの英雄とその愛用の武器にまつわる伝説で彩られています。
これらの武器は、英雄個人の武勇や運命と深く結びつき、物語の中でめちゃくちゃ重要な役割を果たしているんですよ。
ペルセウスと「鏡の盾」
英雄ペルセウスのメドゥーサ討伐は、特殊な武器や道具をどう使いこなすかがカギとなる物語です。
彼がアテナから授かった青銅の盾は、鏡のようにピカピカに磨き上げられていました。
メドゥーサには直視した者を石にする、という恐ろしい能力がありましたが、ペルセウスはこの盾に映るメドゥーサの姿だけを見ることで、石化の呪いを回避し、見事にその首を斬り落とすことに成功します。
この「鏡の盾」の伝説は、防具がただ身を守るだけでなく、特殊能力を持つ敵を攻略するための「戦術的インターフェース」として機能した好例です。
直接的な攻撃力じゃなく、知恵と工夫で絶望的な状況をひっくり返す、英雄ならではの戦い方を象徴していて、最高にクールですよね!
テーセウスと「家系の剣」
アテナイの英雄テーセウスの物語では、剣が彼の出自と王としての正統性を証明する、重要なキーアイテムとして登場します。
父であるアイゲウス王は、テーセウスが生まれる前に、自分の剣とサンダルを大岩の下に隠し、「この岩を動かして武具を取り出せるほど強くなったら、俺の子として認めよう」と言い残しました。
成長したテーセウスは、見事に岩を動かして剣を手にし、アテナイへ向かいます。
この剣は、彼がただの力自慢の若者ではなく、正当な王位継承者であることを示す「証」として機能したんです。
ここでは、武器が戦闘の道具としてだけでなく、血筋や権威を象徴する政治的な意味を持っていることが分かりますね。
このように、英雄たちの武器の伝説は、彼らの知恵、勇気、そして運命そのものを映し出す鏡のような存在なんです。
英雄とギリシャ神話の武器の多様性

神々の武器が世界の理を体現するものだとすれば、英雄や一般の戦士が使う武器は、よりリアルな戦闘に根差した多様性を見せてくれます。
ここでは、槍や剣といった具体的な武器の種類に注目して、その使い手や神話での立ち位置を探っていきましょう!
物語を彩る英雄的な槍使い

古代ギリシャの戦いにおいて、槍は最もベーシックかつ重要な主戦力武器でした。
ホメロスの叙事詩『イリアス』に描かれるトロイア戦争では、名だたる英雄たちが槍を手に、激アツな一騎討ちを繰り広げます。
アキレウスと「ペーリオン山のトネリコ槍」
ギリシャ軍最強の英雄アキレウスが使った槍は、ただの武器じゃありません。
彼の父ペーレウスが、賢者ケイローンから結婚祝いに贈られた特別なものでした。
ペーリオン山に生えるトネリコの木から作られたこの槍は、めちゃくちゃ重くて強靭で、アキレウス以外には誰も扱えなかったとされています。
この槍は、アキレウスの規格外の身体能力と、神に近い血を引く彼の特別なポジションを象徴しているんですね。
トロイア軍最強の英雄ヘクトールとの決闘でも、アキレウスはこの槍でとどめを刺しており、物語のクライマックスを飾る超重要な役割を果たしました。
ヘクトールの奮戦
一方、トロイア軍の総大将ヘクトールもまた、優れた槍使いとして描かれています。
彼は特定の魔法の槍を持つワケではありませんが、その卓越した武勇とリーダーシップで、長大な槍を振るってギリシャ軍を何度もピンチに追い込みました。
ヘクトールとギリシャの英雄大アイアスとの一騎討ちでは、互いに槍を投げ、突き合う激しい攻防が描かれます。
これは、特定の個人だけでなく、当時の英雄的な戦士にとって槍がいかに中心的な武器だったかを示しているんです。
これらの物語から、槍が単なる兵器ではなく、英雄の武勇や誇り、そして時にはその運命そのものを担う、極めて象徴的な存在だったことが伝わってきますよね。
ギリシャ神話に剣の神はいるのか

結論から言いますと、ギリシャ神話には「剣だけを専門に司る神」は存在しません。
軍神アレスや戦女神アテナは戦争全般の神ですが、彼らのシンボルは主に槍や盾(アイギス)で、剣はあくまでサブ装備といった扱いです。
古代ギリシャにおける剣の位置づけ
この背景には、当時のリアルな戦闘スタイルが関係しています。
古代ギリシャの重装歩兵「ホプリタイ」が使った戦術の核は、「ファランクス」と呼ばれる密集陣形でした。
この陣形では、デカい盾で身を守りながら、隙間から長い槍を突き出して戦うのが基本。
剣は、槍が折れたり、敵と乱戦になったりした時に使う補助的な武器(サイドアーム)だったんです。
主力の武器が槍だったため、剣が神格化されるほどのシンボリックな地位を築きにくかった、と考えられるワケですね。
英雄の物語における剣
「剣の神」はいませんが、英雄たちの物語の中で、剣はしばしば重要な役割を担います。
英雄 | 関連する剣 | 神話における役割 |
ペルセウス | ハルペー(鎌状の剣) | ヘルメスから授かり、メドゥーサの首を斬るために使用。特殊なミッションを達成するための道具。 |
テーセウス | 父アイゲウスの剣 | 岩の下から取り出し、自身の出自と王位継承の正当性を証明する「証」。 |
オデュッセウス | 自身の剣 | 魔女キルケーの魔法に対抗するため、威嚇の手段として使用。魔術的な力への対抗装置。 |
このように、剣は神々の権威の象徴としてではなく、英雄個人の試練や出自、機転を象徴する「物語の小道具」として効果的に使われる傾向にあります。
神々の武器が「世界の理」を動かすスケールなのに対し、英雄の剣は「個人の運命」を切り開くための、よりパーソナルな武器と言えるでしょう。
ギリシャ神話に日本刀は登場する?

これはもう当然ながら、古代ギリシャの時代や神話の世界に、日本の「刀(Katana)」は登場しません。
しかし、神話に出てくる「剣」と日本の「刀」を比べてみることで、それぞれの文化における武器の立ち位置や美意識の違いがハッキリ見えてきて、これがめちゃくちゃ面白いんです!
ギリシャ神話で主に出てくる剣は「クシフォス(Xiphos)」と呼ばれるもので、日本の刀とは形も使い方も大きく異なります。
クシフォスと刀の比較
項目 | クシフォス(ギリシャの剣) | 日本刀(Katana) |
刃の形状 | 両刃で直線的。先端が尖った葉のような形が多い。 | 片刃で反りがある。 |
主な用途 | 突く(刺突)ことと斬ることの両用。 | 斬る(切断)ことに特化。 |
戦闘での役割 | 補助武器(サイドアーム)。主武器の槍が使えない状況で使用。 | 時代の変遷はあるが、武士の魂として象徴的な地位を持つ主武器の一つ。 |
製作技術 | 鉄を鍛造して成形。 | 玉鋼を素材とし、折り返し鍛錬や土置き焼入れといった独自の技法で作られる。刃文が特徴。 |
象徴性 | 英雄個人の物語や実用的な道具として語られることが多い。 | 王権の象徴(三種の神器・草薙剣)や武士道の精神的支柱となる。 |
片刃の剣「マカイラ」
ギリシャには「マカイラ」または「コピス」と呼ばれる、片刃で内側に反った刀剣も存在しました。
これは斬撃に特化していて、形だけ見れば日本刀と似てるかも?と感じるかもしれません。
しかし、その構造や文化的背景は全くの別物です。
要するに、ギリシャ神話の世界観は、槍と盾による集団戦術がベースになっていて、そこで使われる剣はあくまで実用的な補助武器でした。
一方、日本の刀は、独自の製法と武士道という精神文化に支えられた、世界でも類を見ない特別な武器と言えるんですね。
ゲームで描かれるゼウスの神話級武器

ギリシャ神話の武器、特にゼウスの雷霆(ケラウノス)は、現代のビデオゲームで最強クラスの「神話級アイテム」として、本当によく登場しますよね!
ゲーム開発者の皆さんは、神話の絶大なパワーを、僕らが体験できる魅力的なゲームシステムへ見事に翻訳してくれているんです。
神罰からアルティメットスキルへ
神話における「一撃必殺の神罰」という概念は、ゲームの中で様々な形で再現されています。
- 一撃除去スキル: 『Age of Mythology』では、ゼウスのゴッドパワー「Bolt」として登場。敵ユニット一体を問答無用で瞬殺する能力として実装されています。まさに神の絶対的な介入の再現です!
- 範囲制圧型アルティメット: 『Fortnite』に登場した「Thunderbolt of Zeus」は、空中から広範囲に落雷を投げつける、戦況をひっくり返すほどの必殺技としてデザインされました。クールダウンタイムがあるのも、「神の力」の希少性と強力さを感じさせますよね。
- ビルドの核となる能力: 『Hades』では、ゼウスから授かる「功徳(Boon)」として雷の力が登場します。連鎖する稲妻(チェインライトニング)とかで敵を一掃できる、爽快感バツグンの強力なビルドの核として大人気です。
原典で“雷霆の権能”を理解したら、次は“手で触る神話”。
ゼウスのチェインライトニングやポセイドンの吹き飛ばし、アテナの反射——
記事で語ったモチーフを自分のビルドとして組めるのが『HADES』最大の快感です。
1ラン20〜30分前後、平日夜のご褒美にぴったりです。

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力のリスクとリターン
また、ゼウスの力の凄まじさは、ハイリスク・ハイリターンな装備として表現されることもあります。
『God of War Ragnarök』のニューゲームプラスで手に入る「ゼウスアーマー」は、プレイヤーの攻撃力を劇的に上げる代わりに、被ダメージも極端に増加します。
これは、神の力を扱うことの危険性と、その圧倒的な破壊力を同時に体験させる、実に巧みなデザインと言えるでしょう。
このように、ゼウスの雷霆は、その象徴的な力を元ネタとしながら、一撃必殺技、範囲攻撃、あるいはリスクを伴う強化装備など、多様な形でゲームの世界にリミックスされています。
僕たちがゲームで「雷系の最強魔法」に心惹かれるのは、その根底に、神話の時代から語り継がれてきた天空神の絶対的な力への憧れがあるからなのかもしれませんね!
ギリシャ神話の武器を知ると物語は深まる
この記事で解説してきたギリシャ神話の武器に関する重要なポイントを、最後にまとめておきましょう。
- ギリシャ神話の「最強」武器は、一つの基準では測れないんでしたね。破壊力、領域支配、特殊効果など、多様な「強さ」の形がありました。
- ゼウスの雷霆「ケラウノス」は、破壊力と権威の象徴。まさに王の武器!
- ポセイドンの三叉槍は、海と大地を揺るがす領域支配の武器でした。
- ハデスの隠れ兜は、神さえも欺く完全なステルス能力を持つ、戦術兵器。
- アテナの盾「アイギス」は、恐怖を与えるデバフ系の心理兵器。
- そのアイギスは、メドゥーサの首で石化能力を得て、さらにヤバい性能にアップグレードされました。
- 雷霆、三叉槍、隠れ兜は、キュクロプスが鍛えた三種の神器でしたね。
- 鍛冶神ヘパイストスは、アキレウスの鎧など、たくさんの名品を生み出した超絶技術者。
- 英雄たちの武器は、個人の運命や知恵と深く結びついていました。エモい!
- 古代ギリシャの主武器は槍で、剣は補助的な役割だった、というのも面白いポイントでした。
- だから、「剣だけを司る専門の神」は存在しないんですね。
- ギリシャの剣「クシフォス」と日本の「刀」は、形も文化も全くの別物。
- 神話の武器、特にゼウスの雷霆は、現代のゲームにめちゃくちゃ大きな影響を与えているんです。
神話の知識は、あなたが大好きなゲームやアニメの「元ネタ」を解き明かし、物語の世界にもっと深くダイブするための、最高の「知的なスパイス」になります。
これからも「神話リミックス365」で、皆さんのエンタメライフがもっと面白くなるような、神話のディープな世界をガンガン紹介していきますので、お楽しみに!