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ギリシャ神話のアレスは嫌われ者!?元ネタとゲームでの活躍を解剖!

ギリシャ神話のアレスは嫌われ者!?元ネタとゲームでの活躍を解剖!

「アレス」って名前、聞くだけでワクワクしませんか?

ゲームだと大体、圧倒的なパワーで全てをなぎ倒すヤバい戦神として出てきて、「うわ、このキャラ強すぎ!」って憧れた経験、きっとありますよね?

でも、その元ネタになってるギリシャ神話の世界を覗いてみると、これがもう、ビックリするくらい意外な姿が見えてくるんですよ。

実は神話のアレスって、血と暴力が吹き荒れる“戦争の狂気”そのものを司る神様なんです。

同じ「戦いの神」でも、知性とクールな戦略で戦う女神アテナとはまさに真逆のタイプ。

しまいには、神々のトップである親父のゼウスから「お前、マジで一番嫌いなヤツだわ」って、面と向かって言われちゃう始末!

物語の中でも、人間や他の神にあっさり負けたりしてて、結構な数の「かませ犬」エピソードや屈辱的な黒歴史を残してるんですよね。

じゃあ、なんで神話のアレスはここまでガチの「嫌われ者」として描かれちゃったんでしょうか?

それに、ローマ神話の「マルス」っていう神様と「アレス=マルス」って感じで同一視されてるのに、本国ローマでの扱いは天と地ほどの差!

なのに、現代のゲームやアニメでは、あんなにクールで魅力的な「推しキャラ」になってるのか。

ここ、気になりますよね?

この記事を読めば、そんな複雑でエモい神様、アレスの“本当の顔”がバッチリわかります。

神話での残念な立ち位置から、ローマや現代ポップカルチャーでの激アツな大変身までを徹底解剖!

あなたが愛してやまないあの作品の、あのキャラクターに隠された、もう一段深い物語を発見する冒険へ、ご案内します!

この記事でわかること
  • ギリシャ神話でアレスが「嫌われ者」にされちゃった本当のワケ
  • ローマで超絶人気だった軍神マルスとの決定的な「解釈違い」
  • ゲームやアニメの中でアレスっていう存在がどう料理されてきたか
  • アレスの物語を知ると、いつものエンタメがマジで100倍面白くなる視点

目次

ギリシャ神話のアレスはなぜ嫌われた?

ギリシャ神話のアレスはなぜ嫌われた?
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オリュンポス一の嫌われ者だった?

オリュンポス一の嫌われ者だった?
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ギリシャ神話でアレスがどれだけ「嫌われ者」だったか、その決定的な証拠が、超有名な叙事詩『イリアス』にあるんですよ。

なんと最高神ゼウスが、実の息子であるアレスに向かって、「オリュンポスの神々の中で、俺はお前が一番嫌いだ!」って、公式の場でディスっちゃってるんです。

原典で追うと、この一言の“痛さ”が段違いなんです。

ディオメデス戦(第5歌)でゼウスが本気でブチ切れる場面、ぜひ自分の目で!

スマホならKindle版が読みやすいですよ。

神様の世界でのアレスのぼっちな立ち位置が、これ以上ないくらいハッキリわかる、強烈すぎる一言ですよね。

アレスがここまで嫌われた理由は、彼が司る「戦争」のヤバい性質にあります。

アレスが象徴してるのって、作戦も大義名分もクソもない、ただ血と暴力と破壊衝動が渦巻くバーサーカー状態の殴り合いそのもの

敵も味方も関係なく破壊の限りを尽くすその姿は、秩序(コスモス)を大事にするギリシャの神々や人々にとって、恐怖と嫌悪の対象でしかなかったんです。

『イリアス』の中じゃ、「血塗られた」「人間を破滅させる者」みたいなヒドい二つ名で呼ばれまくって、彼の存在自体がもはや災害扱い。

他の神様が社会に文化とか豊作とかをもたらすイイ役割を担ってる中で、アレスの神性は破壊と混乱にステータスを全振りしてた、ってわけです。

おまけに、彼の出身地とされるトラキアが、当時のギリシャ人から「あそこはマジで野蛮人の土地」って見られていたことも、アレスのイメージダウンに繋がったと考えられます。

神話って、その時代の価値観を映す鏡みたいなものですから、アレスの「野蛮さ」は、ギリシャ人にとっての“ワルモノ”のイメージが投影された結果とも言えるんですね。

つまりアレスは、単に性格が悪いっていうレベルじゃなく、ギリシャ社会が理想とする理性的でクールな姿とは真逆の「制御不能な暴力の化身」だったから、神々の社会からハブられる役回りを背負わされちゃった、というわけです。


女神アテナとの決定的な違いとは

女神アテナとの決定的な違いとは
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アレスとアテナは、どっちも「戦」を司る神様なんですけど、その本質は光と闇、まさに正反対の存在なんです。

古代ギリシャ人は、この二人を対比させることで、「イケてる戦い」と「ダメな戦い」の二つの価値観をハッキリ示したんですね。

アレスが「戦争の狂気」そのものだとしたら、アテナは「戦略と知性の戦い」の象徴。

アレスは完全にキレちゃって、敵陣に特攻して無差別に皆殺しにしちゃう、典型的な脳筋バーサーカーなんですよ。

彼の戦場に作戦なんてものはなく、あるのは破壊衝動だけ。

だから、神からも人間からも嫌われちゃったんです。

一方のアテナは、都市を守る守護神で、知恵と技術の女神様。

彼女が関わる戦いは、常に「国を守る!」みたいな大義名分があって、超クレバーな戦略とチームワークで戦う司令塔タイプ。

英雄オデュッセウスなんかに的確なアドバイスやチート級の武具を与えて勝利に導いたように、アテナの力は「正義の勝利」のために使われるんです。

この違いは、彼らを象徴するシンボルにも超ハッキリ出てます。

項目アレスアテナ
司る戦狂乱、殺戮、暴力戦略、知性、防衛
性格衝動的、残忍理知的、冷静
聖獣犬、禿鷲、猪フクロウ
聖なる植物なしオリーブ
従者フォボス(恐怖)、デイモス(怯え)ニケ(勝利の女神)
象徴武具長槍、兜アイギス(防具楯)

ほら、アレスが恐怖と破壊のデバフをばら撒く存在なのに対して、アテナは知恵のバフで国を守り、勝利と平和をもたらす存在としてリスペクトされてたのが一目瞭然ですよね。

古代ギリシャのポリス社会では、市民兵の集団戦術が基本。

一人の暴走はチーム全体の危機に直結します。

アレスの物語は、そういう無秩序な暴力への「やめとけよ!」っていう戒めとして機能し、アテナみたいな知性と規律こそが最高の武徳なんだ、って教える役割があったんです。

現代の創作物で「脳筋 vs 司令塔」っていう対立構造がよく描かれるのも、この古代からのテンプレが元ネタになってるってわけですね!


意外と多い?アレスの有名な敗北譚

意外と多い?アレスの有名な敗北譚
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「戦神」って最強の肩書きを持ってるくせに、ギリシャ神話でのアレスの戦績って、正直パッとしないんですよ。

むしろ彼の物語は、数々の屈辱的な敗北、つまり黒歴史で彩られていて、それらのエピソードは古代の人々に「暴力だけじゃ勝てないんだぜ」という教訓を伝えていたんです。

トロイア戦争での醜態

一番有名な負けバトルが、トロイア戦争での一幕。

愛人のアフロディーテに泣きつかれてトロイア側で参戦したアレスは、ギリシャ軍の英雄ディオメデスとタイマンを張ります。

でも、ディオメデスの背後には、あの女神アテナがついていました。

アテナの策略によってアレスの攻撃はスカされ、逆にディオメデスの槍がカウンターで腹にクリーンヒット!

神様だから死にはしませんが、その痛みはハンパなく、1万人が一斉に叫ぶくらいのクソデカい悲鳴を上げて戦場から逃走。

天界に戻って親父のゼウスに泣きついたものの、「一番嫌いなヤツ」と一蹴されてしまうという、最高にダサい結果に終わりました。

巨人兄弟による監禁

アロアダイっていう巨人兄弟にボコられた話も、アレスの屈辱譚として有名です。

この巨人兄弟、神々に喧嘩を売るほどの超ヤンキーで、アレスを鎖で縛り上げ、青銅のデカい壺の中に、なんと13ヶ月も監禁しちゃったんです。

マジかよ!って感じですよね。

戦いの神が力でねじ伏せられ、囚われの身になるなんて…。

この事件は、伝令神ヘルメスが機転を利かせて助け出すまで続き、アレスの武勇伝にデカい傷をつけました。

英雄ヘラクレスとの一騎打ち

アレスは、自分の息子キュクノスが英雄ヘラクレスに倒されたことにブチギレて、直接対決を挑みます。

でも、神の怒りもギリシャ神話最強の英雄には通用しませんでした。

ヘラクレスはアレスの猛攻を華麗にかわし、逆にその太腿を槍で負傷させます。

またしてもアレスは痛みに耐えきれず天に逃げ帰り、英雄の強さを引き立てる「かませ犬」としての役割を完璧に果たしてしまいました。

これらの敗北譚って、単にアレスをディスるためだけの話じゃないんです。

神様でさえ、知恵(アテナ)や規格外の英雄(ヘラクラクレス)には敵わないっていう構図を通して、「本当の強さって、ただの暴力じゃねえよな」っていうメッセージを伝える、超重要な役割があったってわけです!


愛の女神との禁断のロマンス

愛の女神との禁断のロマンス
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戦神アレスの物語の中で、彼の人間的な一面を一番エモく描き出してるのが、愛と美の女神アフロディーテとの禁断の恋です。

このスキャンダラスな関係は、オリュンポス十二神の間でも超有名なゴシップネタで、多くの神話やアートのテーマになってきました。

アフロディーテには、鍛冶の神ヘーパイストスっていう旦那がいました。

でも彼女は、無骨な夫を嫌って、ワイルドで情熱的なアレスに強く惹かれちゃうんです。

二人は旦那の目を盗んで密会を重ねますが、その関係も長くは続きません。

全てを見通す太陽神ヘリオスが二人の密会現場を目撃し、ヘーパイストスにチクったのです。

激怒したヘーパイストスは、夫としてのプライドをズタズタにされた復讐として、誰も壊すことのできないチート性能の金属で、目にも見えない魔法のネットを鍛え上げました。

そして、妻のベッドに巧妙な罠を仕掛けます。

そうとは知らず、アレスとアフロディーテがイチャイチャし始めた瞬間、網が二人を捕獲!

身動き一つ取れない状態にしてしまいました。

ヘーパイストスはオリュンポスの神々を全員呼びつけ、不倫カップルの姿を晒し者にします。

このNTR現場を見た男の神様たちは腹を抱えて大爆笑!

アポロンやヘルメスは「こんな美しい女神と一緒なら、三倍の網で縛られてもいいぜ!」なんて冗談を飛ばす始末。

この一件は、アレスにとって戦場での負けとはまた違う、社会的な屈辱となったのです。

でも、この関係は単なる火遊びじゃ終わらなかった。二人の間には、たくさんの子供たちが生まれたとされています。

  • フォボス(Phobos): 「恐怖」を神格化した存在。
  • デイモス(Deimos): 「怯え」や「戦慄」を神格化した存在。
  • ハルモニア(Harmonia): 「調和」や「和合」を司る女神。
  • エロス(Eros): 一般的にはアフロディーテの子ですが、一説ではアレスの子とも言われる愛の神。

戦い(アレス)と愛(アフロディーテ)がくっついたら、恐怖とか調和とか、エロスが生まれるっていう系譜、人間性の複雑さを見事に表現してて、ここ、めちゃくちゃ面白いポイントでして!

この情熱的な恋愛話は、アレスを単なる破壊神じゃない、感情豊かな一人のキャラクターとして際立たせているんですよね。


恐怖と戦慄を生んだ二人の息子

恐怖と戦慄を生んだ二人の息子
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アレスとアフロディーテの間に生まれた子供たちの中でも、特に親父であるアレスの「戦神」としての属性をガッツリ受け継いだのが、フォボスとデイモスっていう双子の神です。

彼らの名前はそれぞれ「恐怖(Phobos)」と「戦慄(Deimos)」を意味していて、戦争がもたらすメンタルへのダメージそのものを神格化した存在でした。

神話の中で、フォボスとデイモスは常に親父アレスの部下として行動します。

アレスが四頭立ての戦車で戦場を爆走するとき、その手綱を握って、親父と一緒に敵軍にパニックを叩き込むのが彼らの役目。

具体的に殴ったりするんじゃなくて、敵兵に直接精神攻撃(デバフ)をかけて、戦う気力を奪ってパニックに陥れる、ヤバい能力の持ち主なんです。

  • フォボス: 敵兵に「恐怖」を植え付け、武器を捨てて逃げさせる力。パニックの元凶。
  • デイモス: 兵士たちを「戦慄」させ、身体をフリーズさせて無力化する力。恐怖による麻痺状態。

この「恐怖とパニックのコンビ」っていう分かりやすいキャラ設定は、後世の創作でめちゃくちゃ重宝されることになります。

その一番有名な例が、天文学の分野。

1877年に火星の二つの衛星が見つかった時、天文学者のアサフ・ホールは、火星の英語名「Mars(マルス)」がアレスと同一視されることから、その衛星にアレスの息子たちの名前、フォボスとデイモスを命名しました。

これにより、「戦神の星・火星」の周りを「恐怖と戦慄の月」が回ってるっていう、とんでもなくエモい構図が、俺たちの太陽系に爆誕したんですよ!

鳥肌モノですよね!

このネーミングは、後のSFやゲームの世界観に絶大な影響を与えました。

  • ゲーム『DOOM』シリーズ
    FPSの金字塔であるこの作品では、最初のステージが火星の衛星フォボス基地、次がデイモス基地。プレイヤーはまさに「恐怖」と「戦慄」の舞台を順に体験していくんです!
  • ゲーム『God of War』シリーズ
    主人公クレイトスの弟として「デイモス」が登場し、兄弟の愛憎ドラマが物語の核心になります。
  • アメコミ
    マーベルやDCコミックスの世界でも、フォボスとデイモスは親父アレスの手下や、時には独立したキャラとして頻繁に登場し、ヒーローたちを恐怖で苦しめます。

このように、アレスの息子たちは神話の世界を飛び出して、宇宙科学、そして現代のポップカルチャーにまでその名を轟かせる存在になりました。

「恐怖を操る双子」ってコンセプト、マジで最高にクールじゃないですか?

今でもクリエイターたちの創作意欲をビンビンに刺激し続けてるってわけです!


ローマの軍神マルスとの大きな違い

ローマの軍神マルスとの大きな違い
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ギリシャ神話のアレスは、よくローマ神話のマルス(Mars)と同一視されます。

でも、この二人の神様、名前を置き換えただけの同じ存在じゃ全くないんです。

その神としての格や社会でのポジションには、天と地ほどもある、マジで決定的な“格差”があったんです。

ぶっちゃけて言えば、ギリシャで「嫌われ者」だったアレスは、ローマでは「最もリスペクトされる神の一柱」へと、超絶華麗なジョブチェンジを果たしたんですよ。

この“人気格差”が生まれた裏には、ギリシャとローマの社会のあり方や価値観の違いがありました。

比較項目ギリシャのアレス (Ares)ローマのマルス (Mars)
社会的地位神々や人々に忌避される「嫌われ者」ユピテルに次ぐ国家の最高守護神
神格の本質無差別な殺戮と狂乱の化身国家防衛と軍事的勝利の象徴、農耕の守護神
主な崇拝者スパルタなど一部の好戦的なポリスローマ市民全体、特に軍人と皇帝
神話上の役割しばしば敗北する「反面教師」ローマ建国の父(ロムルスとレムスの父)
祭祀の規模限定的で局所的国家規模の祭りが多数(3月はMartius)

アレス:忌避される暴力の象徴

これまで話してきた通り、ギリシャでのアレスは、コントロール不能な暴力の象徴でした。

都市国家(ポリス)同士の防衛戦争がメインだったギリシャ社会にとって、アレス的な狂乱は秩序をぶっ壊す脅威でしかなく、理想とされたのはアテナが司る戦略的で統率のとれた戦いだったんです。

だから、アレスをマジで崇拝してたのは、戦闘民族スパルタとか、辺境のトラキアとか、ごく一部だけでした。

マルス:尊敬される国家の父

一方、ローマのマルスは、全くバックグラウンドが違います。

もともとは畑や家畜を守る豊穣の神だったとされていて、春になると自然の生命力を活性化させる役割を担っていました。

ローマが領土拡大を国の方針とする軍事国家になっていく中で、マルスは「国を守り、敵をブチのめす」という軍神としてのキャラを強めていったんです。

そして最も決定的なのが、マルスがローマの建国者ロムルスとレムスの父親とされたこと。

これによって、マルスは単なる戦の神ではなく、「ローマという国家の父」=“国父”という、とんでもない重要ポジションをゲットしたんです。

ローマ市民にとってマルスを崇拝することは、自分たちのルーツと国の栄光を讃える、愛国心そのものだったんですよ!

初代皇帝アウグストゥスは、「復讐者マルス神殿」を建立して、マルスを皇帝の権威とローマ軍の勝利のシンボルとして最大限に利用しました。

こうして、マルス信仰は帝国全体に広まり、不動の人気を確立したのです。

このように、アレスとマルスは、ギリシャとローマ、それぞれの社会が「戦争」っていうものに何を求めていたのかを映し出す、まさに鏡のような存在ってわけですね。


創作を彩るギリシャ神話のアレス像

創作を彩るギリシャ神話のアレス像
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ゲームで輝くアレスのキャラクター性

ゲームで輝くアレスのキャラクター性
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神話では不遇な扱いを受けがちだったアレスですが、RPGみたいな現代のゲームの世界では、その「戦神」っていう側面がMAXまで引き出され、プレイヤーの前に最強クラスの存在として立ちはだかります。

ゲームに出てくるアレス系のキャラって、ある種の「お約束」とも言える特徴があるんですよ。

“脳筋”テンプレートとしての性能

多くの場合、アレスをモチーフにしたキャラは、ステータスが物理攻撃力(STR)と体力(HP)に全振りした、ゴリゴリの「脳筋」タイプとしてデザインされるのがお約束。

その代わり、魔法攻撃力(MAG)や魔法防御力(RES)は低く設定されがちで、「魔法や策略に弱い」っていう神話での弱点が、ゲームシステムにしっかり反映されてるのが面白いんです。

  • 『真・女神転生』シリーズ
    破壊神として登場するアレスは、物理攻撃スキルに特化し、魔法は一切使えない典型的な物理アタッカーとして描かれます。
  • 『ファイアーエムブレム』シリーズ
    「魔剣ミストルティン」を操るアレスは、高い攻撃力で敵を一撃で葬ることに特化した騎馬ユニット。反面、魔防は低く、魔道士との戦いは苦手です。

この性能って、プレイヤーに「圧倒的なパワーで敵を粉砕する爽快感」と、「弱点を突かれたら即死するスリル」を同時に味あわせてくれるんですよね。

ゲームデザイナーにとっても、バランス調整がしやすくて、かつアレスらしいキャラを表現できる、超便利なテンプレートなんです。

物語の重要なキーパーソンとして

単なる脳筋キャラで終わらず、物語の根幹に関わる超重要な役割を担うことも少なくありません。

特にPlayStationの人気シリーズ『God of War』でのアレスの扱いは、その最高の例と言えるでしょう。

初代『God of War』では、アレスは主人公クレイトスを操り、自分の手で家族を殺させた元凶であり、倒すべき最強のラスボスとして君臨します。

でもシリーズが進むにつれて、彼の存在はクレイトスの心に巣食う「罪と贖罪」の象徴っていう、もっとエモい存在に変わっていくんです。

北欧神話を舞台にした最近の作品では、アレスは直接出てきませんが、クレイトスの過去の過ちの象徴として何度も語られ、物語にマジで深い奥行きを与えています。


このように、ゲームにおけるアレスは、神話の設定をベースにしつつも、現代のエンタメとしてより魅力的で深みのあるキャラクターへと再創造されてるんです。

彼の存在は、単なる敵役やパワーキャラに留まらず、物語のテーマを深めるための重要な装置として機能してるってわけですね!


アレスを象徴する三つの武具

アレスを象徴する三つの武具
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古代のアートから現代の創作物まで、アレスを描くときには、ほぼ100%と言っていいほど三つの象徴的な武具が登場します。

それは「槍」「盾」「戦車」。

それぞれがアレスの神格、つまり「コントロール不能な暴力と恐怖」っていうアレスのヤバさを、ビジュアルで一発でわからせる役割を持ってるんですよ。

槍(ドリュ):止まらない攻撃性の象徴

アレスの一番重要なシンボルは、彼がいつも持ってる長槍です。

古代ギリシャの兵士のメインウェポンでもあった槍は、戦争における最もシンプルで直接的な殺傷ツール。

アレスの槍は、彼の無限の攻撃性と、血に飢えた殺意を体現してるんです。

そのシンプルな形が、終わらない暴力を暗示していて、現代のゲームでも「アレスといえば槍で突撃!」っていう最強の脳筋イメージを決定づけています。

盾(アスピス):恐怖を映し出す鏡

アレス自身の盾も重要ですが、特に有名なのは、英雄ヘラクレスが持っていたとされる《ヘラクレスの盾》にアレスのヤバさが描かれていたこと。

その盾の真ん中には、見た者を恐怖に陥れるフォボスの仮面が飾られていたそうです。

これって、盾が単なる防御具じゃなくて、敵のメンタルをブレイクさせるための心理兵器だったってこと。

ヤバいですよね。

アレスにとって、盾は身を守るためというより、恐怖を周りに拡散させるための装置だったんです。

ちなみに、この「槍と盾」のセットが、僕たちが今使ってる「男性記号(♂)」の元ネタになったって話、知ってました?

円形の盾と、そこから突き出す槍の形がデザイン化されて、火星(Mars)や鉄、そして男性を示すシンボルとして定着したんです。

これ、マジで激アツな豆知識じゃないですか!

戦車(テトリッポス):蹂躙する暴力の象徴

アレスは、火を吹く不死の馬4頭が引く戦車に乗って戦場を駆け巡ったとされます。

古代において戦車は、一部の貴族しか使えない最高級の兵器で、その圧倒的な破壊力とスピードは、支配者による制圧と恐怖のシンボルでした。

戦車が巻き上げる土煙と轟音は、文明や秩序が暴力によって無慈悲に蹂躙されていく様を演出し、その御者を恐怖の化身であるフォボスとデイモスが務めるという構図は、アレスの神格が「恐怖と戦慄を従えて進軍する暴力」そのものであることを、これ以上なくストレートにビジュアル化しているんです。

これら三つの最強装備が揃うことで、アレスは単なる戦士ではなく、「血煙と絶叫が渦巻く戦場そのもの」を体現する、完全な「戦神」のイメージを確立したってわけです!


FGOに登場するアレスの系譜

FGOに登場するアレスの系譜
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大人気スマホRPG『Fate/Grand Order』(FGO)の世界では、ギリシャ神話のアレスは、いろんな形で解釈されて、複数のサーヴァントやキャラクターとして登場します。

一つの存在としてじゃなく、「アレスの血や意志」を受け継ぐ者たちがそれぞれの側面を照らし出すことで、FGOならではの、解釈が深くてエモいアレス像が作り上げられてるんですよ。

アレス本人:オリュンポス十二機神として

FGO第2部第5章「アトランティス」と「オリュンポス」で、ギリシャの神々は人間が作った宇宙船団の「機神」だったっていう、衝撃の設定が明かされます。

アレスもその一柱で、戦闘時にはマスターのスキルが「アレススキル」に変化し、味方全体に超強力なバフをかける、とんでもない性能のサポートユニットとしてゲスト参戦します。

ここでは神話の狂戦士じゃなくて、極めて高性能な戦闘支援ユニットとして描かれているのが激アツなんです。

アレスの血を継ぐ者たち:ロムルスとペンテシレイア

FGOでは、アレスの血を直接引くサーヴァントが複数実装されていて、彼らはアレスの違う側面を体現しています。

サーヴァントクラスアレスとの関係FGO内での特徴
ロムルス=クィリヌス★5 ランサーローマ神話における息子(マルスの子)。「神祖」として神格化された姿。味方全体を強化する万能サポーター兼アタッカー。ローマの繁栄という概念を体現する。
ペンテシレイア★4 バーサーカーギリシャ神話における実の娘。アマゾンの女王。父譲りの「狂戦士性」をスキルとして持つ。特にギリシャの男性英雄に対して絶大な特攻性能を発揮する高火力アタッカー。

ロムルス=クィリヌスは、ローマの「建国神マルス」っていう“陽”の側面を色濃く反映して、人々を導き守る高次元の存在として描かれます。

一方で、ペンテシレイアは、ギリシャの「狂戦士アレス」っていう“陰”の側面を受け継いで、怒りと憎しみを力に変える猛々しい戦士として登場。

この対比がたまらないんですよね!

このように、FGOでは「ギリシャの狂戦士アレス」と「ローマの国父マルス」という二つの神格が、それぞれの子孫や異なる側面を持つキャラクターによって見事に描き分けられているんです。

プレイヤーは、これらのサーヴァントを育てて物語を追うことで、アレスという神が持つ複雑な背景を、いろんな角度から味わうことができるってわけです!


God of Warでのアレスの役割

God of Warでのアレスの役割
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PlayStationを代表するアクションゲーム『God of War』シリーズにおいて、アレスは単なる敵キャラじゃ終わらない、マジで超重要な役割を担っています。

彼の存在は、シリーズ全体のテーマと主人公クレイトスのキャラを決定づけ、物語の舞台がギリシャから北欧に変わる中で、その意味を巧みに変化させていきました。

ギリシャ編:倒すべき元凶と消えないトラウマ

2005年発売のシリーズ第1作目で、アレスはクレイトスを最強の戦士にするために彼を騙し、その手で妻子を殺させた元凶として描かれます。

物語の最終目的はアレスを討ち、復讐を果たすこと。あの燃えさかる髪とデカい鎧をまとったラスボスとしての姿は、全プレイヤーの脳裏に焼き付いてますよね!

その後、クレイトスは新たな戦神になりますが、アレスによって刻まれた「家族を失った罪」は、シリーズを通して彼を苦しめるトラウマとして機能し続けます。

過去を描いたスピンオフでは、クレイトスの弟デイモスを連れ去った張本人であることも明かされ、アレスの極悪非道っぷりがクレイトスの人生をどれだけ狂わせたかが、何度も描かれました。

北欧編:内面と向き合うための「過去の象徴」

舞台を北欧神話に移した『God of War』(2018年)以降、アレスが実体として登場することはありません。

しかし、彼の存在は「過去の象徴」として、さらにエモくて重要な意味を持つようになるんです。

年老いたクレイトスは、息子アトレウスとの旅の中で、自身の過去の過ち――つまり、アレスに仕え、復讐に駆られてギリシャの神々を滅ぼしたこと――と向き合うことを迫られます。

アレスの名前は、クレイトスが必死で断ち切ろうとしている「怒りと暴力の連鎖」っていう、シリーズの根幹テーマを思い出させるキーワードとして機能してるんですよ。

最新作『Ragnarök』の無料DLC〈Valhalla〉では、クレイトスが自身の心象風景の中で過去の自分(ギリシャ時代の姿)と対峙します。

ここでプレイヤーは、かつてアレスが君臨していたギリシャの世界を追体験し、クレイトスがどうやって自分の過去と向き合い、それを乗り越えていくのか、その魂の軌跡を見届けることになるんです。

このように、『God of War』シリーズのアレス像は、「外側の敵」から「内面の業」へと見事に役割をシフトさせました。

彼は、主人公クレイトスの成長と贖罪の物語を動かす、シリーズに不可欠な鏡のような存在として機能し続けているのです。


聖闘士星矢が描いた戦神マルス

聖闘士星矢が描いた戦神マルス
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1980年代に社会現象を巻き起こした漫画・アニメ『聖闘士星矢』。

その正統続編として2012年に放送された『聖闘士星矢Ω』では、原作では名前が出てくるだけだった「戦神」が、物語のメインの敵役として、ついに満を持して登場したんです!

しかもその名前は、ギリシャのアレスじゃなくて、ローマのマルス。

このチョイスが、もうね、最高にクールなんですよ。

マルス編:新たなる聖戦の幕開け

“アレス→マルス”の大胆リミックスは、Ωの第1話から全開。

まずはBlu-ray 1巻で、彼がなぜ「世界を作り替えたい」のか、その始まりを目撃してみてください。

『聖闘士星矢Ω』の第1シーズンは、公式に「マルス編」と名付けられ、女神アテナと彼女の聖闘士たちが、地上を支配しようと企む戦神マルスとその軍団「火星士(マーシアン)」と戦う物語が描かれます。

この作品のマルスは、ただの神話の神様じゃありません。

かつては〈ルードヴィグ〉という人間で、争いのない世界を求めるあまり、強大な力を持つ神・マルスに転生したっていうオリジナルの背景設定があるんです。

彼は闇の属性を持つ「コスモ」を操り、火星を拠点に地球のエネルギーを吸い尽くし、自分の理想郷を創ろうとします。

アレス/マルスのモチーフの再解釈

『聖闘士星矢Ω』のマルスは、ギリシャ・ローマ神話のアレス/マルスの要素を巧みにリミックスして、唯一無二の魅力を持つキャラクターに昇華させてるんです。

  • 家族を持つ戦神
    神話でアレスがフォボスやデイモスといった子供を持っていたように、Ωのマルスにもオリオン座の聖闘士エデンと、ホーネットのマーシアンであるソニアという二人の子供がいます。この親子の愛憎劇が、物語のドラマをめちゃくちゃ熱くしたんですよね!
  • 世界再編の野望
    マルスは、アテナの聖域(サンクチュアリ)をパクって、天空に「バベルの塔」と新たな十二宮を建造します。これは、既存の世界秩序をぶっ壊し、自分が支配する新世界を創るっていう、アレス的な破壊と再生の意志をビジュアル化したものなんです。
  • 火星との結びつき
    ローマ神話でマルスが「火星」と同一視されたことをストレートに反映し、彼の本拠地や軍団の名前に火星を使っています。地球を火星化しようとする壮大な計画は、神話のモチーフを現代のSFスケールでアレンジした最高の例です。

原作漫画や旧アニメ版では、教皇アーレス(アレスのもじり)が悪役として登場しましたが、それは双子座のサガが成り代わった姿でした。

『聖闘士星矢Ω』のマルスは、このアニメオリジナルの系譜を発展させ、「戦神」そのものを物語の中心に据えることで、家族愛や文明論まで巻き込んだ、とんでもなく深みのあるラスボス像を作り上げることに成功したってわけです!


総括:ギリシャ神話、アレスの多面性

さて、ここまでギリシャ神話の戦神アレスについて、神話での姿から現代の創作での活躍まで、いろんな角度から掘り下げてきましたが、いかがでしたか?

最後に、この複雑で超クールな神様を理解するための重要ポイントをまとめますね!

  • ギリシャ神話のアレスは、血と暴力が渦巻く戦争そのものを体現する神だった!
  • 親父のゼウスから「一番嫌いなヤツ」呼ばわりされ、神々や人々にドン引きされてたってこと。
  • 彼の神性は、秩序をぶっ壊すコントロール不能な暴力として恐れられていたんです。
  • 知性と戦略の女神アテナとは、あらゆる面で真逆の存在として描かれていた。
  • アテナとの対比は、ギリシャ社会が理想とする「イケてる武人とは何か」を教える役割があったんですね。
  • 戦神なのに、英雄ディオメデスやヘラクレスにあっさり負けた黒歴史がある。
  • 巨人アロアダイに壺に13ヶ月も監禁されるっていう、マジで屈辱的な話も有名。
  • 数々の敗北は「暴力だけじゃ勝てないぜ」っていう教訓として機能していたんです。
  • 愛の女神アフロディーテとの禁断の恋は、超有名な神話ゴシップだった!
  • 二人の間にはフォボス(恐怖)やデイモス(戦慄)といった子供が生まれた。
  • ローマ神話のマルスと同一視されるけど、その扱いは天と地ほどの差があった。
  • マルスはローマ建国の父とされ、国家の守護神としてめちゃくちゃリスペクトされた!
  • 現代のゲームでは、高い攻撃力と体力を持つ「脳筋」キャラの元ネタになってるってわけですね。
  • 『God of War』では、倒すべき敵から主人公の罪を象徴するエモい内面的な存在へと変化した。
  • 『Fate/Grand Order』では、機神や子孫のサーヴァントを通して、いろんな角度から描かれている。

アレスの物語を知れば、あなたがハマってるゲームやアニメの背景がもっと深く、もっと面白く見えてくること間違いなしですよ。

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