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アポロンはなんの神?神話からゲームでの姿までわかりやすく解説

アポロンはなんの神?神話からゲームでの姿までわかりやすく解説

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ゲームやマンガで「アポロン」って名前、よく見かけますよね。

「太陽神でしょ?」くらいのイメージはあるけど、「結局、何をした神様なの?」と、ふと思ったことはありませんか。

実はアポロン、僕たちが知る太陽神という顔だけじゃなく、双子の妹アルテミスとの関係や、公式な妻がいたのか?

という謎、さらにはヤバすぎる恋愛遍歴など、ツッコミどころ満載の逸話を持つ、めちゃくちゃ奥深い神様なんです。

この記事を読めば、アポロンがギリシャ神話で果たした本来の役割から、僕たちが愛するゲームやマンガで、元ネタとしてどう描かれているのかまで、全部わかります。

この記事でわかること
  • アポロンが持つ「本当の顔」と多様な能力
  • 双子の妹アルテミスや、悲恋の恋人たちとの関係性
  • 『終末のワルキューレ』や『FGO』など、人気作品での描かれ方
  • 神話の元ネタを知ると、作品が100倍面白くなる理由
目次

アポロンはなんの神?多才な神格と役割を解説

アポロンはなんの神?多才な神格と役割を解説
image 神話リミックス365

圧倒的な力を持つ太陽神アポロン

圧倒的な力を持つ太陽神アポロン
image 神話リミックス365

アポロンといえば「太陽神」。

これはもう、みんなが知ってるイメージですよね。

でも、実はこれ、後付けの設定なんです。

本来のアポロンは「光」そのものを象徴する神でした。

もともとギリシャ神話で太陽の戦車を乗り回していたのは、ヘーリオスという別の神様。

しかし、アポロンの「フォイボス(輝ける者)」っていうカッコいい二つ名や、彼自身のまぶしいほどのカリスマ性が、太陽のイメージとピッタリだった。

その結果、時代が下るにつれて、「もうアポロンが太陽神ってことでよくない?」

という感じで、ヘーリオスの神格を吸収合体(シンクレティズム)していったんです。

ゲームで言うなら、強力なアイテムを装備して、ステータスが上乗せされた感じですね。

なので、古い神話だと、アポロンは芸術や音楽、弓矢の神として描かれていますが、太陽を動かしているわけではありません。

僕たちが今、当たり前のように「アポロン=太陽神」と思っているのは、長い歴史の中で神話がリミックスされた結果なんですね。

面白い!

双子の神としてアルテミスと誕生

双子の神としてアルテミスと誕生
image 神話リミックス365

アポロンは、最高神ゼウスと女神レートーの間に生まれました。

そして、彼には超クールな双子の妹、アルテミスがいます。

この双子の誕生、実はめちゃくちゃハードモードでした。

父ゼウスの正妻ヘラが、夫の浮気にブチギレ。

「レートーに出産の場所を貸したヤツは、タダじゃおかないからな!」

と、全土にお触れを出したんです。

怖すぎる…。

追い詰められたレートーを唯一かくまったのが、当時、海をさまよっていたデロス島という浮島でした。

レートーはそこで、まずアルテミスを出産。

そして驚くことに、生まれたばかりのアルテミスが、母の出産を手伝ってアポロンを取り上げたとされています。

妹、強すぎ…!

こんな壮絶な経験を共にしているからこそ、アポロンとアルテミスの絆は、他の神々とは比べ物にならないくらい強いんですね。

妹アルテミスとの対照的な役割

妹アルテミスとの対照的な役割
image 神話リミックス365

同じ弓矢の達人であるアポロンとアルテミス。

でも、その役割は「昼と夜」「文明と自然」のように、見事なまでに対照的です。

まさに光と影の双子なんです。

兄アポロン:文明サイドの光の神

  • 象徴:昼の太陽、理性、秩序、芸術、都市文明
  • スタイル:金の弓と竪琴リラを手に、音楽で女神たちを率いる。まさに都会的でインテリな神様。

妹アルテミス:自然サイドの月の女神

  • 象徴:夜の月、本能、野生、純潔
  • スタイル:銀の弓を手に、森や山で獣たちと過ごす。野性的で孤高なハンター。

こんなに対照的な二人ですが、いざという時のコンビネーションは最強です。

ある時、ニオベという女王が「子供が14人もいる私、勝ち組よね。それに比べてレートーはたったの2人w」と、双子の母をディスりました。

これに激怒したアポロンとアルテミスは、協力してニオベの子供たちを次々と弓で射抜き、母のプライドを守ったのです。

敵に回したら、絶対にヤバい兄妹ですね…。

この「太陽と月」という対の関係は、現代にも受け継がれています。

NASAの月探査計画が、あの「アポロ計画」に続いて「アルテミス計画」と名付けられたのは、胸が熱くなる展開じゃないですか?

アポロンに正式な妻はいなかった?

アポロンに正式な妻はいなかった?
image 神話リミックス365

ゼウスやポセイドンなど、多くの男神に正妻がいました。

しかし、これだけモテるアポロンに、意外なことに「正妻」はいなかったとされています。

その理由は、彼が「クーロス」つまり「永遠の美しい青年」として神格化されていたからだと考えられています。

特定の誰かに縛られず、自由で若々しい存在であり続けること。

それこそが、彼のカリスマ性の源だったのかもしれません。

まさに、アイドル的な神様ですね。

ただ、地方の伝承レベルでは、「事実上の妻」と見なされる女性もいます。


【アポロンの妻候補たち】

  • コロニステッサリアの王女
    アポロンの子を身ごもるも、浮気してしまい射殺される…。事実婚に近かったけれど、悲劇的な結末に。
  • キュレネ狩猟が得意な姫
    アポロンに見初められてリビアに連れ去られ、都市の女王になる。地方によっては「妃」とされています。
  • クリュソテミスクレタ島の巫女
    一部の家系図などで「アポロンの妻」と書かれていることがあるが、後付け説が有力。

どの女性との関係も、ギリシャ全土で公認されたものではありませんでした。

結論として、アポロンは恋愛経験は超豊富だけど、公式には「独身」を貫いた神様だった、と覚えておくと良いでしょう。

悲恋で有名なアポロンの恋人たち

悲恋で有名なアポロンの恋人たち
image 神話リミックス365

あれだけイケメンでハイスペックなアポロン。

さぞかし恋愛も順風満帆…と思いきや、彼の恋物語は、なぜか悲劇的な結末を迎えることが多いんです。

神と人間との越えられない壁なのか、それとも運命のいたずらか…。

彼の切ない恋愛エピソードを見てみましょう。


【アポロンの悲恋コレクション】

  • ダフネ(ニンフ)
    アポロンのしつこいアプローチから逃げるため、自ら「月桂樹」に姿を変えてしまった。
  • カッサンドラ(トロイアの王女)
    アポロンの愛を拒絶した結果、「誰にも信じてもらえない予言者」という呪いをかけられた。
  • コロニス(テッサリアの王女)
    アポロンの子を妊娠中に浮気。密告でバレて射殺されてしまう。
  • ヒュアキントス(スパルタの美少年)
    アポロンと円盤投げをしていたら、嫉妬した風の神のせいで事故死。彼の血からヒヤシンスの花が咲いたとされる。

もちろん、狩猟姫キュレネのようにハッピーエンドを迎えた例も稀にありますが、ほとんどがバッドエンド。

光り輝く神の愛は、人間にとっては強すぎたのかもしれませんね。

アポロンの有名な子供一覧と逸話

アポロンの有名な子供一覧と逸話
image 神話リミックス365

公式な妻はいませんでしたが、恋人が多かったアポロン。

当然、子供もたくさんいました。

その数は60人以上とも言われています。

そして、さすがアポロンのDNA、子供たちもスゴいやつらばかりなんです。

医術や音楽など、父の才能を受け継いだ英雄や、文化の担い手になりました。


【アポロンの有名な子供たち】

  • アスクレピオス(母:コロニス)
    父から医術を学び、死者すら蘇らせた伝説の医神。RPGで言えば、最強のヒーラーですね。
  • オルペウス(母:カリオペ)
    竪琴の名手。その音色で冥界の神さえ感動させた伝説の吟遊詩人。『Fate』シリーズでもおなじみですね。
  • アリスタイオス(母:キュレネ)
    養蜂やオリーブ栽培を人々に広めた文化の英雄。人々の生活を豊かにしました。
  • トロイロス(母:ヘカベ)
    「彼が育てばトロイアは不滅」と予言された悲劇の王子。

他にもたくさんいますが、みんな神話の世界で重要な役割を担っています。

アポロンの才能が、子供たちを通じて人間世界に広がっていったと考えると、面白いですね。

栄光の象徴となった月桂樹の物語

栄光の象徴となった月桂樹の物語
image 神話リミックス365

アポロンを象徴する植物といえば「月桂樹」。

月桂冠(げっけいかん)として、勝利と栄光のシンボルになっていますよね。

でも、その起源は、アポロンの切ない失恋物語だったんです。

事件のきっかけは、アポロンの「煽りスキル」でした。

アポロンが愛の神エロース(キューピッド)に向かって、「お前のその小さな弓矢、お遊びか?俺の弓の腕前に比べたら大したことないなw」

と、からかったのです。

これにキレたエロースは、二本の矢を用意。

  • 相手を燃えるように愛する「金の矢」→アポロンに発射!
  • 相手を激しく拒絶する「鉛の矢」→ニンフのダフネに発射!

結果はもう、お分かりですね。

アポロンはダフネに猛アタック。

ダフネはアポロンを全力で拒絶して逃げ回ります。

追い詰められたダフネは、父である川の神に祈りました。

「お願い!私の姿を変えて、この苦しみから解放して!」

その瞬間、ダフネの体は硬い樹皮に覆われ、美しい「月桂樹」へと姿を変えてしまいました。

腕の中で木になってしまった恋人(未満)を抱きしめ、アポロンは深く悲しみます。

「もう私の妻にはなれないが、せめて私の聖なる木になっておくれ。勝利者たちの額を飾る、栄光の冠となるのだ

この誓いから、アポロンを讃える競技祭の勝者には「月桂冠」が贈られるようになり、最高の栄誉とされました。

この伝統は、現代のノーベル賞メダルのデザインなどにも受け継がれているんです。


アポロンはなんの神として創作に登場する?

アポロンはなんの神として創作に登場する?
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人気漫画で描かれるアポロンの姿

人気漫画で描かれるアポロンの姿
image 神話リミックス365

ギリシャ神話最強クラスの神アポロンは、マンガの世界でも大活躍。

作品のテーマに合わせて、威厳ある神から残念なイケメンまで、実に様々なキャラとしてリミックスされています。

バトル漫画でのアポロン

バトルものでは、やはりその戦闘能力が光ります。

僕も大好きな『終末のワルキューレ』では、神々サイドの代表として登場。

その輝かしい戦いっぷりは、まさに「光の神」でしたね!

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また、『聖闘士星矢』シリーズでは、主人公たちの前に立ちはだかる最強クラスの敵として、その絶対的な存在感を見せつけました。

ギャグ・日常系漫画でのアポロン

一方で、ギャグマンガにかかれば、この通り。

増田こうすけ氏の『ギリシャ神話劇場 神々と人々の日々』では、プライドは高いのにどこか抜けている「残念なイケメン神」として、読者を笑わせてくれます。

乙女ゲーム原作の漫画

©BROCCOLI/Illust.カズキヨネ

乙女ゲームを原作とする『神々の悪戯』では、

学園にやってきた、太陽のように明るい王子様系のキャラクターとして登場し、主人公との恋愛模様が描かれます。

それぞれの作品が、アポロンのリラや弓矢、月桂冠をどうアレンジしているかに注目すると、

元ネタとの比較ができて、二度おいしいですよ!

最新ゲームで描かれるアポロンの能力

最新ゲームで描かれるアポロンの能力
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ゲームの世界でも、アポロンは引く手あまたの人気キャラです。

神話での「遠くから矢を射る」イメージや、「光」「癒やし」「音楽」といった多彩な能力が、

ゲームのスキルとしてめちゃくちゃデザインしやすいんですよね。

アクション・RPGでのアポロン

Apollo – Hades Wiki

世界中で大ヒットしている『Hades II』では、主人公を助ける神の一人として登場します。

アポロンの授ける能力は、攻撃範囲を広げたり、敵を「眩惑」させて攻撃をミスさせたりと、太陽と光を象徴する強力な支援効果(バフ)を持ち、プレイヤーから高い評価を得ています。

MOBA(対戦型ゲーム)でのアポロン

『SMITE』のような対戦ゲームでは、音楽の神として光線を放ったり、歌声で敵を魅了したりと、神話の要素がド派手なアクションスキルに昇華されています。

RPG・ソーシャルゲームでのアポロン

僕の人生を変えたゲームの一つ、『ペルソナ2 罪・罰』では、主人公の究極ペルソナ「アポロ」として登場し、太陽を象徴する最強クラスの魔法をぶっ放します。

また、『Fate/Grand Order』では、直接戦闘はしないものの、人間味あふれるユニークな解釈で描かれ、多くのマスターから愛されていますね。

多くのゲームで、アポロンは「光属性」「遠距離アタッカー」「範囲攻撃」「バッファー(支援役)」といった役割を担っています。

あなたの好きなゲームのアポロンは、どんな能力を持っていますか?

様々な創作作品におけるアポロン

様々な創作作品におけるアポロン
image 神話リミックス365

マンガやゲームに限らず、映画やアニメでもアポロンの描かれ方は大きく変わってきました。

時代ごとの流行や映像技術を反映して、アポロンのビジュアルもアップデートされ続けているんです。

この変遷を追うだけでも、一つの神話になりますよ。


【年代別アポロン ビジュアルの変遷】

  • 1980年代(例:アニメ映画『アリオン』)長髪の武人スタイル。シリアスで威圧的な、支配者としての神。
  • 1990年代(例:ディズニー映画『ヘラクレス』)サングラスをかけた陽気な「陽キャ」! ポップで親しみやすい神様。
  • 2000年代(例:劇場版『聖闘士星矢 天界編』)白金の神衣をまとった、人類を超越したラスボス。神々しさと絶望感がMAX。
  • 2010年代(例:実写映画『インモータルズ』)黄金の甲冑をまとったリアルな戦士。超人的な肉弾戦がカッコいい。
  • 2020年代(例:Netflix『Blood of Zeus』)金色の瞳を持つクールな青年神。芸術家と戦士の二面性を持つ、現代的なイケメン。

こうして見ると、アポロンという一人の神が、

時代を映す鏡のように、様々な姿にリミックスされてきたのが分かりますね。


まとめ:アポロンはなんの神かその元ネタを総括

ここまで、アポロンの神話における多面的な役割から、現代の様々な創作物で描かれる姿までを詳しく見てきました。

最終的に「アポロンはなんの神か」という問いに答えるならば、

それは「光と理性を象徴し、芸術から疫病まで、矛盾した要素さえも内に含んだ、極めて多面的で調和を重んじる神」と言えるでしょう。

この一言では語り尽くせない複雑な神格と豊かな物語こそが、数多くの創作物にとっての魅力的な元ネタとなっているのです。

この記事で解説した重要なポイントを、最後にサクッと振り返りましょう!


【30秒でわかるアポロンのまとめ】

  • ギリシャ神話の主要なオリュンポス十二神の一柱。
  • 太陽神のイメージが強いが本来は「光」を象徴する神。
  • 双子の妹は月の女神アルテミスで対照的な関係にある。
  • 芸術・音楽・詩・弓術・医術・予言など多才な神格を持つ。
  • 主要な伝承では特定の妻を持たない「独身の神」だった。
  • ニンフのダフネとの悲恋から月桂樹が聖木となった。
  • 月桂冠は勝利と栄光の象徴として現代にも受け継がれる。
  • 多くの恋人と関係を持ち60柱以上の子供がいたとされる。
  • 代表的な子供に医神アスクレピオスや詩人オルペウスがいる。
  • マンガやゲームでは光属性の強力なキャラクターとして描かれやすい。
  • 時代ごとにビジュアルが変化し多様な元ネタとして機能している。

アポロンの多面性が、現代のクリエイターにインスピレーションを与え続けているんですね。

この記事を読んで、「あのアニメ、もう一回見てみようかな」とか「このゲームのアポロンって、そういう背景があったのか!」なんて思ってくれたら、最高に嬉しいです。

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