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「このキャラ、もしかしてギリシャ神話が元ネタ……?」
ゲームやアニメにどっぷりハマっているあなたなら、一度はそう感じたことがあるんじゃないでしょうか?
ペルセウスやヘラクレス。
名前は聞いたことあるけど、じゃあ一体どんなヤツらなんだ? と聞かれると、意外と知らないものですよね。
この記事では、そんなあなたへ、知れば知るほど面白い「ギリシャ神話の英雄」たちの世界をご紹介します!
単なる英雄リストの紹介じゃありません。
ファンの「推し」ランキングから、物語の主役級である三大英雄の深掘り、そして彼らの運命を裏で操っていた神々とのヤバい関係性まで、徹底的に語り尽くします。
さらに、「結局、誰が最強なの?」というアツイ議論から、思わず「カッコイイ!」と叫びたくなるエピソード、そして「え、そんな弱点が!?」とツッコミたくなる人間臭さまで、彼らの魅力をこれでもかと解き明かしていきます。
この旅を終える頃には、あなたが愛する作品のキャラクターが、もっと深く、もっと面白く見えてくるはずです。
- ギリシャ神話の「英雄」の基本的な定義と役割
- ファンが選ぶ、英雄たちの人気や強さの序列
- 彼らの魅力的な個性と、人間らしい意外な弱点
- 物語をアツくする、最強武器やチートアイテムの背景
ゼロからわかる!ギリシャ神話の英雄たちを徹底分析

そもそも英雄とはどんな存在?

まず、大前提からお話しさせてください。
ギリシャ神話の「英雄(ヘーロース)」は、僕たちが普段使う「ヒーロー」という言葉とは、少し意味合いが違うんですよ。
彼らは単なる正義の味方、というワケじゃありません。
言うなれば、「神と人間の中間に立つ、規格外のパワーを持った存在」。
これが彼らの基本的な定義になります。
その多くは神の血を引く半神(デミゴッド)で、だからこそ人間離れした能力を発揮できたんですね。
でも、ここからが面白いポイントです。
神話の世界で「本物の英雄」と認められる最大の条件は、「死んだ後、特別な力を持つと信じられ、人々から崇拝されること(英雄崇拝)」だったんです!
つまり、死んでからが本番。
彼らのお墓は聖地(ヒーローン)となって、人々は現世利益を求めて祈りを捧げた、というワケです。
古代の詩人ヘシオドスは、世界の歴史を5つの時代に分けたんですが、その4番目を「英雄の時代」と名付けました。
神々の時代と、僕ら人間の時代。
その間に挟まれた、英雄たちが暴れまわった特別な期間ですね。
あの有名なトロイア戦争も、まさにこの時代の物語なんですよ。
ということで、ギリシャ神話の英雄をまとめるとこうなります。
「神の血統」、「ヤバすぎる功績」、そして「死んでからの神格化」。
この三つの要素をコンプリートした、物語と信仰のまさに中心に立つスーパースターだった、と。
まずはこのイメージを掴んでおいてください!
まずは代表的な英雄一覧をチェック

ギリシャ神話には、とんでもない数の英雄が登場して、一人ひとりキャラが立ちまくってまして…。
ここでは、特に知名度が高く、様々な物語で活躍する代表的な英雄たちを、彼らの最も有名な功績とセットで、ざっと見ていきましょうか!
英雄名 | 最も有名な功績・物語 |
ヘラクレス | 12の功業(ネメアの獅子退治、ヒュドラ討伐など) |
ペルセウス | メドゥーサの首を討ち取り、アンドロメダ姫を救出 |
テーセウス | 迷宮に入り、怪物ミノタウロスを討伐 |
アキレウス | トロイア戦争における最強の戦士、英雄ヘクトルとの一騎討ち |
オデュッセウス | トロイア戦争を勝利に導き、10年にわたる漂流の末に故郷へ帰還 |
イアソン | アルゴー船を率いて、金羊毛を求める冒険の旅に出る |
ベレロポン | 天馬ペガソスに乗り、怪物キマイラを討伐 |
アタランタ | カリュドンの猪狩りに参加した俊足の女狩人 |
オルフェウス | 竪琴の名手で、死んだ妻を追って冥界へと下る |
カドモス | 竜を倒し、その歯から生まれた兵士と共にテーバイの街を建国 |
どうです? この名前の数々!
彼らの物語こそが、後の文学やアート、そして現代のゲームやアニメに、数えきれないほどのインスピレーションを与え続けている巨大な「ネタ帳」なんですよ。
読者が選ぶ「推し英雄」ランキング

さて、星の数ほどいる英雄たちの中で、現代のファンは一体誰を「推して」いるんでしょうか。
海外のファン投票サイトなんかを覗いてみると、これがまた面白い傾向が見えてくるんですよ!
第1位:オデュッセウス
なんと、パワー系を抑えてトップに立つことが多いのが、この知略の英雄オデュッセウス!
力押しじゃなく、人間的な機知と忍耐力で困難を乗り越える姿が、多くのファンの心を掴んでいるワケですね。
彼の物語『オデュッセイア』は映画にもなっていますし、その知名度と物語の面白さが人気の秘密でしょう。
第2位:アキレウス
来ました、悲劇の最強戦士アキレウス。
彼の魅力は、なんといってもその圧倒的な強さと、裏腹の悲劇的な運命!
このエモさがたまりません。
映画『トロイ』の影響も絶大で、彼の勇姿と人間的な葛藤に惹きつけられる人は後を絶ちません。
第3位:ヘラクレス
「強さ」の象徴といえば、やはりこの人!
ヘラクレスは不動の人気を誇ります。
ディズニー映画のおかげで、幅広い世代に知られているのも大きいですよね。
数々の怪物をなぎ倒す圧倒的なパワーは、理屈抜きの爽快さ!
多くの人が「最強の英雄」として、まず彼の名を挙げるのも納得です。
第4位以下
ペルセウスのメドゥーサ討伐は「最高にクール!」と評価が高いですし、テーセウスのミノタウロス伝説も超有名。
そして、数少ない女性英雄としてアタランタも根強い人気を持っています。
最近だと、人気小説が原作のドラマ『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』が大ヒットして、若い世代を中心にギリシャ神話ブームが再燃しています。
こうした現代の作品が、英雄たちの人気ランキングにも影響を与えている…
ここ、めちゃくちゃ面白いポイントですよね!
物語の主役級! 三大英雄を紹介

ギリシャ神話の中でも、特に怪物退治の物語で中心的な役割を果たし、後世のファンタジー作品に絶大な影響を与えたのが、ヘラクレス、ペルセウス、テーセウスの三人です。
彼らは「三大英雄」として、いわば怪物退治のスペシャリストとして並び称されることが多いんですよ。
比較項目 | ヘラクレス | ペルセウス | テーセウス |
出自 | ゼウスと人間の女性の子 | ゼウスと人間の王女の子 | 人間の王の子(ポセイドン子説も) |
主な偉業 | 十二の功業 | メドゥーサ討伐、アンドロメダ救出 | ミノタウロス討伐、アテナイ統合 |
支援者 | 女神アテナ | 女神アテナ、神ヘルメス | 恋人アリアドネ(人間の助力) |
結末 | 苦しみの末に死後、神となる | 王となり国を治め、天寿を全う | 政治的に失脚し、異郷で客死 |
関連都市 | テーバイ、汎ギリシア的 | ミュケナイ、アルゴス | アテナイ |
ヘラクレス:贖罪と栄光の英雄
ヘラクレスの物語は、女神ヘラの呪いで我を失い、自分の妻子を殺めてしまった…その罪を償うための「十二の功業」がメインクエストになります。
彼の物語は、圧倒的な「力」と、その力ゆえに背負わされた「贖罪」というテーマが色濃く、実にエモいんです。
最終的に神々の仲間入りを果たすという、英雄の中でもかなり特殊なエンディングを迎えます。
ペルセウス:神々の武具を操る英雄
ペルセウスの冒険は、神々から授かったチート級の特殊アイテムを使いこなし、一点突破の超難関クエストをクリアしていくスタイルが特徴です。
アテナの鏡の盾、ハデスの隠れ兜、ヘルメスの翼のサンダル…。
どうです? この装備の数々!
まるでRPGの「伝説の武具」の原型そのものじゃないですか?
彼の物語は、運命に翻弄されつつも、神々のバックアップを得て勝利を掴む英雄像の、一つの完成形を示しています。
テーセウス:知恵と勇気で道を切り拓く英雄
テーセウスは、アテナイの王子として、怪物ミノタウロスが潜む迷宮(ラビュリントス)に挑みます。
彼の勝利の鍵は、神具ではありませんでした。恋人アリアドネが授けた「糸玉」という人間の知恵だったんです。
ここ、グッときますよね!
アテナイという都市国家の創設者として政治的な側面も強く、ヘラクレスやペルセウスとは違い、最後は権力争いに敗れて悲劇的な死を遂げる…という、非常に人間臭い側面も持っています。
この三者、それぞれ全く異なるタイプの英雄像を体現していて、ギリシャ神話の奥深さを示してくれる最高のサンプルなんですよ。
英雄を動かす神々の一覧

ギリシャ神話の英雄たちの物語は、オリュンポス十二神をはじめとする神々の思惑や介入なしには、絶対に語れません!
神々は気まぐれに英雄を助け(バフをかけ)、あるいは嫉妬から過酷な試練を与える(デバフをかける)。
ここでは、特に英雄たちの運命に深く関わった神々と、その関係性を見ていきましょう。
神の名 | 役割・司るもの | 主な支援(+)/妨害(-)の対象英雄 |
アテナ | 知恵、戦術、工芸 | +オデュッセウス、ペルセウス、ヘラクレス、ディオメデス |
ヘラ | 結婚、家族 | -ヘラクレス(執拗な迫害) |
ポセイドン | 海、地震 | -オデュッセウス(息子の目を潰され激怒) |
ヘルメス | 伝令、旅人、商業 | +ペルセウス(装備を授与)、オデュッセウス(薬草を授与) |
アポロン | 太陽、弓、預言 | -アキレウス(弱点を射抜く矢を導く) |
アフロディーテ | 愛、美 | +アタランタの求婚者(黄金のリンゴを授ける) |
ヘーパイストス | 鍛冶、炎 | +アキレウス(神造の武具を製作) |
英雄の強力なサポーター「アテナ」
知恵と戦いを司る女神アテナは、まるで「デキる女上司」のように、多くの英雄の守護者として登場します。
特にオデュッセウスに対しては、彼の知略を高く評価し、旅のあらゆる局面で助言と加護を与えました。
ペルセウスにはメドゥーサ討伐のキーアイテムを貸し、ヘラクレスの功業も陰から支えるなど、「思慮深い英雄」の最強のパトロンだったんです。
アテナの“リフレクト”で弾を弾き返し、ゼウスやポセイドンのブーンでビルドを重ねる。
ここで語った“神々の介入”を、指先で確かめるなら『HADES』が最短ルートです!


英雄最大の障害「ヘラ」
最高神ゼウスの妻であるヘラは、夫の浮気相手との間に生まれた子、ヘラクレスを生涯にわたって憎み続けます。
その執拗さは、もはやストーカーレベル!
ヘラクレスに狂気を送り込んで妻子を殺させ、あの「十二の功業」へ向かわせる原因を作ったのは、何を隠そうこのヘラなんです。
彼女の嫉妬深さが、英雄たちの物語に悲劇と試練をもたらす、とんでもない要因になっているワケですね。
このように、英雄の活躍は本人の力だけでなく、どの神を味方につけ、どの神を敵に回したかで、運命が大きく左右されました。
この神々の複雑な人間(神)模様こそが、ギリシャ神話を最高に面白くしているスパイスなんですよ!
ギリシャ神話の英雄の魅力を徹底解剖

結局のところ、最強の英雄は誰?

「ギリシャ神話で、結局最強の英雄は誰なのか?」
この問いは、ファンの間なら一度は熱く語り明かすテーマですよね。
でも、この問いに答えるのは、実は簡単じゃありません。
なぜなら、「強さ」の基準、つまりレギュレーションをどこに置くかで、評価がガラッと変わるからです。
純粋なパワーと怪物討伐数なら「ヘラクレス」
単純な腕力、いわば「脳筋」パワーや、多種多様な怪物を討伐した実績で言えば、ヘラクレスがぶっちぎりでしょう。
ネメアの獅子、ヒュドラ、ケルベロスといった伝説級のモンスターを次々と打ち破った「十二の功業」は、怪物ハンターとしての彼の圧倒的な実力を示しています。
「対モンスター戦」における最強、という評価は揺るがないですね!
対人戦・戦場での総合力なら「アキレウス」
一方で、「人間同士の戦争における最強の戦士は?」と問われれば、アキレウスの名前が挙がります。
彼はトロイア戦争でまさに鬼神のごとき活躍を見せ、敵軍の総大将ヘクトルをも一騎討ちで討ち取りました。
鍛冶の神ヘーパイストスが作った神造の武具を身にまとい、戦場を支配するその姿は、「戦士としての最強」を体現しています。
特殊能力と装備の応用力なら「ペルセウス」
ペルセウスは、ヘラクレスやアキレウスのような直接的な戦闘力では一歩譲るかもしれません。
しかし、彼には姿を消す「ハデスの兜」や空を飛ぶ「翼のサンダル」、そして見たものを石化させる「メドゥーサの首」といった、強力すぎる特殊能力を持つ神具がありました。
これらのチートアイテムを駆使して難敵を打ち破る姿は、「装備を使いこなすトリックスターとしての最強」と言えるかもしれません。
このように、最強の英雄は一人に絞れないんです!
「どの土俵で戦うか」によって、最強の座は入れ替わる。
それぞれの英雄が持つ異なる「強さ」の形を比べることこそが、この議論の醍醐味なんです。
装備や逸話がかっこいい英雄たち

英雄たちの魅力は、強さだけじゃありません。
彼らを彩る装備や、記憶に残るエピソードにもあるんです。
思わず「かっこいい!」と唸ってしまうような、象徴的なスタイルを持つ英雄たちを紹介させてください。
ヘラクレス:獅子の皮を纏う野性の象徴
ヘラクレスの最も有名なスタイルは、自ら絞め殺したネメアの獅子の皮をマントのように羽織り、巨大な棍棒を携える姿です。
このライオン皮はどんな刃も通さない最強の防具であり、彼の強さの象徴になりました。
自分が倒した獲物をその身に纏うというスタイル…ワイルドで最高にクールだと思いませんか?
アキレウス:「神造の盾」を持つ悲劇の戦士
アキレウスの象徴は、母である女神テティスの願いで、鍛冶神ヘーパイストスが特別に鍛えた一点モノの甲冑と盾です。
特にその盾には、世界そのものを描いたかのような、とんでもなく壮大な装飾が施されていたと語られます。
親友を失った悲しみを乗り越え、神の武具をまとって復讐戦に臨む姿は、悲壮感と高揚感が入り混じって、まさに鳥肌モノのかっこよさです。
ペルセウス:神具を使いこなすスマートな冒険者
ペルセウスは、まるでスパイ映画の主人公のように、様々な特殊ガジェットを駆使します。
鏡の盾でメドゥーサの直視を避け、翼のサンダルで空を駆け、隠れ兜で姿を消す。
力任せではなく、与えられたツールを知恵で使いこなし、不可能を可能にする。
その戦い方は、非常にスマートでスタイリッシュな魅力がありますよね。
オデュッセウス:「我が名は誰でもない」と名乗る知将
オデュッセウスのかっこよさは、その知略にこそあります。
一つ目の巨人キュクロプスに捕まった際、彼は「我が名はウーティス(誰でもない)」と名乗りました。
巨人の目を潰して脱出する時、助けを求める巨人が「『誰でもない』奴にやられた!」と叫んだため、他の巨人たちは取り合わなかったのです。
この絶体絶命のピンチを機転で切り抜ける逸話は、彼の知将としてのかっこよさを象徴しています。
これらの装備や逸話が、英雄たちのキャラクター性を深く印象づけ、物語に色褪せない魅力を与えているのです。
完璧じゃない? 英雄たちの意外な弱点

圧倒的な強さを誇る英雄たちですが、彼らは決して無敵の存在ではありませんでした。
それぞれが人間的な、あるいは運命的な「弱点」を抱えており、それこそが彼らの物語に深みと悲劇性をもたらしています。
完璧じゃないからこそ、僕らは彼らに惹かれるんですよね。
アキレウス:あまりにも有名な「アキレス腱」
彼の弱点として最も有名なのが「踵(かかと)」です。
後代の物語ですが、母テティスが彼を不死身にしようと冥界の川に浸した際、手で持っていた踵だけが水に浸からなかった、という話は有名ですよね。
この唯一の弱点をトロイアの王子パリスに射抜かれ、彼は命を落としました。
無敵の英雄が持つ、たった一つの致命的な弱点。
この設定が、物語を最高にドラマチックにしているんです。
ヘラクレス:自らの力と神の呪いが招く「狂気」
ヘラクレスの弱点は、外からの攻撃ではなく、彼自身の内なる「狂気」でした。
女神ヘラの呪いによって正気を失い、愛する妻と子を自分の手で殺めてしまう…。
この悲劇は、彼の人生に重すぎる十字架を背負わせます。
彼の代名詞である「十二の功業」も、この罪を償うために課せられたもの。
強すぎる力が制御不能になった時の恐ろしさを、彼の物語は教えてくれます。
オデュッセウス:成功が招いた「傲慢(ヒュブリス)」
知略に長けたオデュッセウスも、完璧ではありません。
彼の弱点は、調子に乗ってしまう「傲慢さ」でした。
一つ目の巨人から脱出する際、勝利の興奮のあまり、つい本当の名前を名乗って相手を嘲笑してしまうんです。
しかし、その巨人が海の神ポセイドンの息子だったため、ポセイドンの激しい怒りを買い、彼の帰還は10年も妨害されることに…。
一時の傲慢さが、とんでもない苦難を招くという、壮大なフラグ回収エピソードです。
ベレロポン:神の領域を侵す「思い上がり」
天馬ペガソスを駆る英雄ベレロポンは、自分の功績に驕り、「俺、神になれるんじゃね?」と神々の住まうオリュンポス山へ登ろうとしました。
この「ヒュブリス(思い上がり)」にブチギレたゼウスは、一匹の虻(あぶ)を送ってペガソスをチクリ。
驚いたペガソスが彼を振り落とし、地上に墜落して不名誉な最期を遂げました。
これも典型的な死亡フラグですね。
英雄たちのこれらの弱点や欠点は、彼らが超人でありながらも、僕らと同じように過ちを犯す存在だと示しています。
だからこそ、僕らは彼らの物語に共感し、強く惹きつけられるのかもしれません。
英雄を象徴する武器・アイテム

英雄たちの活躍を支えたのは、彼ら自身の能力だけじゃありません。
神々から授かったり、自ら作り出したりした特別な武器やアイテムの存在が、多くの場面でクエストクリアの決定的な役割を果たしました。
物語の鍵となった、象徴的な装備の数々を見ていきましょう!
アイテム名 | 主な所有者/使用者 | 効果・役割 |
アイギス | アテナ、ゼウス | 邪を祓う力を持つ防具。後にメドゥーサの首がはめ込まれる |
隠れ兜 | ペルセウス(ハデスより貸与) | 着用者の姿を見えなくする |
翼のサンダル | ペルセウス(ヘルメスより貸与) | 空を自由に飛ぶことができる |
ハルペー(湾刀) | ペルセウス | メドゥーサの硬い鱗を断ち切ることができる特殊な剣 |
アリアドネの糸 | テーセウス | 決して迷うことのない迷宮の道しるべ |
ネメアの獅子の皮 | ヘラクレス | あらゆる刃を通さない最強の鎧 |
ヒュドラの毒矢 | ヘラクレス | 傷つけた相手を決して癒えない毒で蝕む |
モーリュ(薬草) | オデュッセウス(ヘルメスより授与) | 魔女キルケーの魔法を無効化する |
黄金のリンゴ | アタランタの求婚者(アフロディーテより授与) | 相手の注意を引き、動きを止めるための小道具 |
パラディオン | オデュッセウス&ディオメデス(奪取) | トロイアの街を守護する神聖な木像 |
これらのアイテムは、単なる道具じゃないんですよ。
例えば、テーセウスが使った「アリアドネの糸」は、難問を解決するための「糸口」という比喩表現として、現代でも使われていますよね。
また、ペルセウスが神々から借りた装備一式は、任務完了後にきちんと返却されています。
神々の所有物を人間が一時的に「レンタル」するという関係性を示しているのも、非常に興味深いポイントです。
英雄たちの物語を読む際は、彼らがどんなアイテムを、どう使って困難を乗り越えたのかに注目すると、その戦略や神々との関係性がより深く理解できて、物語を何倍も楽しめますよ!
怪物退治! 英雄たちのクエスト

英雄たちの物語の華といえば、なんといっても人々を脅かす恐ろしい怪物(モンスター)たちとの戦いです!
いわば「ボス戦」ですよね。
それぞれの英雄が、どの怪物を討伐したのか。この組み合わせを知ることで、彼らの武勇伝はより鮮明になります。
怪物(モンスター) | 主に戦った英雄 | 概要 |
メドゥーサ | ペルセウス | 見たものを石に変えるゴルゴーン三姉妹の一人 |
ミノタウロス | テーセウス | 牛頭人身の怪物。クレタ島の迷宮に棲む |
ヒュドラ | ヘラクレス | 9つの頭を持つ大蛇。首を斬っても再生する |
ネメアの獅子 | ヘラクレス | 刃物を通さない皮を持つ巨大な獅子 |
キマイラ | ベレロポン | 獅子の頭、山羊の胴体、蛇の尾を持つ火を噴く怪物 |
スフィンクス | オイディプス | 通行人になぞなぞを出し、解けない者を喰らう怪物 |
キュクロプス | オデュッセウス | 一つ目の巨人。知略によって打ち破られる |
ケルベロス | ヘラクレス | 冥界の入り口を守る三つ頭の番犬 |
カリュドンの猪 | アタランタ、メレアグロス | 女神アルテミスが放った巨大な猪。多くの英雄が討伐に挑む |
セイレーン | オデュッセウス | 美しい歌声で船乗りを惑わし、遭難させる海の怪物 |
どうです?この個性的なラスボスたちの顔ぶれ!
彼らはそれぞれがユニークな能力を持っていて、英雄たちは力押しだけでなく、知恵や特別なアイテムを駆使して立ち向かいました。
例えば、ペルセウスはメドゥーサを直接見ずに盾に映して戦い、オデュッセウスはセイレーンの歌声を聞くために自らをマストに縛り付け、船員には耳栓をさせた、なんて話は有名ですよね。
英雄たちが挑んだこれらの「クエスト」は、現代ファンタジーゲームの「ボス戦」の原型そのもの。
どの英雄がどんな敵とどう戦ったのか、その攻略法に注目することで、神話の世界はさらにエキサイティングなものになるんです!
知るほど面白いギリシャ神話の英雄
さて、ここまでギリシャ神話の英雄たちの世界を旅してきましたが、いかがだったでしょうか。
最後に、今回の冒険のポイントをまとめておきましょう。
- 英雄とは、神と人の中間に立ち、死後に崇拝されるスーパースターのことでした。
- 代表的な英雄には、脳筋のヘラクレス、悲劇のエース・アキレウスなどがいます。
- 近年の人気No.1は、意外にも知将オデュッセウス!
- 物語の主役級「三大英雄」は、ヘラクレス、ペルセウス、テーセウス。彼らは英雄像の代表的なタイプなんです。
- ヘラクレスは「力と贖罪」、ペルセウスは「神具の運用」、テーセウスは「人間の知恵」で活躍しました。まさに三者三様!
- 英雄たちの物語は、アテナの「支援(バフ)」やヘラの「妨害(デバフ)」など、神々の介入によって激しく動きます。
- 最強の英雄は一人じゃない! 「対モンスター」「対人戦」など、部門によって最強は変わるんでしたね。
- ヘラクレスの獅子皮やアキレウスの神造の盾など、象徴的な「最強装備」が彼らの魅力を爆上げしています。
- そんな英雄たちにも、アキレス腱やメンタルの弱さといった人間らしい「弱点」や「死亡フラグ」がありました。
- 彼らの弱さや過ちこそが、物語に悲劇と深みを与え、僕らを惹きつける「エモさ」の源泉なんです。
- 翼のサンダルやアリアドネの糸といった、特殊な「チートアイテム」がクエスト攻略の鍵を握っていました。
- メドゥーサやミノタウロスといった、個性的な怪物との「ボス戦」は物語の華!
- 英雄と怪物の組み合わせに注目することで、それぞれの英雄のキャラクター性や戦略が際立ちます。
現代のゲームやアニメには、こうしたギリシャ神話の英雄や怪物を元ネタにしたキャラクターが、本当にたくさん登場します。
今回知った元ネタの知識は、あなたが愛する作品のキャラクター造形やストーリーへの理解を、何倍も、何十倍も深くしてくれるはずです。