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ゲームやマンガでおなじみの、三叉槍トライデントを構えた海の神ポセイドン。
まさに「ラスボス」って感じの威厳がありますよね。
でも、彼がローマ神話の神ネプチューンとどう違うのか、
神話で語られる妻や息子トリトンとの関係はどんな感じだったのか、気になったことはありませんか?
この記事を読めば、あなたの好きな作品に登場するポセイドンの「解像度」が爆上がりすること間違いなしです。
- ポセイドンはただの海の神じゃなかった!という基本スペック
- よく似てるローマ神話のネプチューンとの決定的な違い
- 妻アンピトリテや息子トリトンとの、意外と人間くさい家族関係
- マンガやゲームで「最強キャラ」として描かれる理由
神話、ポセイドンの基本|海と地震を司る大神

- 海を司るギリシャ神話の神
- ローマ神話ネプチューンとの違いとは
- ゼウスやハデスとの三兄弟の関係性
- 妻アンピトリテと息子トリトンの家族
- 恋愛遍歴と多くの子供たち
- ポセイドンの象徴である三叉槍の力
- イルカや馬などポセイドンの聖なる動物
海を司るギリシャ神話の神

ポセイドンは、ギリシャ神話に登場する超大物ユニット「オリュンポス十二神」の一柱です。
主な担当は「海」ですが、その権威はそれだけにとどまりません。
大地を揺るがす「地震」。
そして、荒々しい波のように力強く走る「馬」。
これらもすべてポセイドンの管轄でした。
古代ギリシャの人々にとって、彼は航海の安全を守ってくれる守護神であると同時に、
ひとたび怒らせればすべてを破壊し尽くす、とてつもなく畏れ多い存在だったのです。
その歴史はめちゃくちゃ古く、紀元前14世紀頃の粘土板にも「po-se-da-o」という名前が刻まれているほど。
驚くべきことに、最高神ゼウスより頻繁に登場することから、
当時から超重要な神様として崇められていたことがわかります。
ローマ神話ネプチューンとの違いとは

「ポセイドンって、英語だとネプチューンでしょ?」
そう思っているあなた、鋭い!
ですが、実はこの二人の神様、元々のルーツが全く違うんです。
もともとローマ神話のネプトゥヌス(ネプチューン)は、泉や川といった「淡水」を司る神でした。
というのも、古代ローマは内陸の都市。
海よりも、農業や生活に使う水の確保が最優先だったからです。
彼が海の神としてのイメージを持つようになったのは、紀元前399年頃、ギリシャ文化の影響でポセイドンと同一視されてからのこと。
いわば「ポセイドンの設定を取り込んでパワーアップした」のがネプチューンなんですね。
両者の違いをサクッとまとめると、こんな感じです。
● ギリシャのポセイドン
- 起源: 初めから海・地震・馬を司る、荒ぶる自然の神。
- 神格: 「地を揺らす航海の守護神」。恵みも破壊も規格外。
● ローマのネプトゥヌス(ネプチューン)
- 起源: もともとは泉や川など、生活に密着した「淡水」の神。
- 神格: ローマ社会に合わせて再構成された「淡水と馬をも統べるローマ的海神」。
元祖・海の王がポセイドン、ローマ版・海の王がネプチューン。
この違い、覚えておくと神話がもっと面白くなりますよ!
ゼウスやハデスとの三兄弟の関係性

ポセイドンは、天空の神ゼウス、冥界の王ハデスと並ぶ、最強の三兄弟の一人です。
神話によれば、ハデスとポセイドンが兄で、ゼウスがその弟にあたります。
父クロノスを倒した後、彼らはくじ引きで世界の担当エリアを決めました。
この運命のくじ引きの結果、
- 兄であるハデスは、霧深い「冥界」を。
- 末弟のゼウスは、広大な「天」を。
- そしてポセイドンは、塩気を含む「海」を。
それぞれ引き当てたとされています。
この時、彼らはそれぞれ最強の専用武具もゲットします。
ゼウスは雷霆(ケラウノス)、ハデスは隠れ兜(キュネエ)、そしてポセイドンはおなじみの三叉槍(トライデント)です。
まるで伝説の武器を手に入れるRPGのワンシーンのようですよね。
ただ、この兄弟、決して仲良しというわけではありませんでした。
海の王としてのプライドが高いポセイドンは、最高神となった弟ゼウスにたびたび反発。
「弟の言うことなんて聞けるか!」と、独自の判断で戦争に介入したりもします。
この三兄弟の絶妙なパワーバランスこそが、世界の秩序を保っている。
古代ギリシャの人々は、そう考えていたのかもしれません。
妻アンピトリテと息子トリトンの家族

ポセイドンの正妻は、海の女神アンピトリテです。
海の老人ネレウスの娘たち「ネレイド」の中でも、特に美しいと評判の女神でした。
ポセイドンは彼女に一目惚れして猛アタックしますが、アンピトリテは突然の求婚に驚いて海の果てまで逃げてしまいます。
ここで大活躍したのが、ポセイドンの使者であるイルカのデルフィン。
彼の賢明な説得によって、アンピトリテはついに結婚を承諾します。
この功績をたたえられ、デルフィンは夜空で輝く「いるか座」になったんだとか。
イルカ、有能すぎます…!
そして、二人の間には一人息子トリトンが生まれます。
上半身が人間で下半身が魚、いわゆる「マーマン」の姿をした彼は、父の忠実な伝令役。
法螺貝のラッパを吹いて、波を鎮めたり、逆に嵐を呼び起こしたりする力を持っていました。
ディズニー映画『リトル・マーメイド』に登場するアリエルのお父さん「キング・トリトン」は、この神話のトリトンがモデルとされています。
神話の系譜をたどれば、アリエルはポセイドンの孫娘と考えることもでき、物語に奥深さを感じさせますね。
恋愛遍歴と多くの子供たち

ポセイドンは、正妻アンピトリテがいながら、ギリシャ神話の神々の中でも特に多くの恋愛遍歴を誇ります。
そのお相手は女神、人間、精霊にとどまらず、なんと怪物にまで…。
しかし、これは単なる女好きエピソードではありません。
彼の恋愛と、その結果生まれた子供たちは、ポセイドンの権威や古代世界の成り立ちと深く結びついているのです。
● 女神・怪物との子
- vs デメテル: 馬に姿を変えて交わり、名馬アリオンが誕生。
- vs メドゥーサ: アテナ神殿で交わり、後に翼を持つ馬ペガソスが生まれる。
- vs ガイア: 大地の女神との間に、渦潮の怪物カリュブディスなどが誕生。
● ニンフ・人間との子
- テセウス: アテナイの英雄。ポセイドンの子ともされ、王家の神聖な血筋の証明に。
- 地名の由来: サラミス島など、多くの地名がポセイドンの子供たちの名に由来。
彼の恋愛は、その力が海だけでなく大地にも及び、さらには人間社会の秩序やルーツにまで影響を与えていたことの証でもあるのです。
ポセイドンの象徴である三叉槍の力

ポセイドンのトレードマークといえば、やはり三叉の槍「トライデント」。
この武器、ただの槍じゃありません。
世界の運命すら左右する、とんでもない力を秘めています。
このトライデントは、ティターン神族との大戦の際、一つ目巨人キュクロプスたちが鍛えてくれた強力無比な武具です。
その能力はまさに規格外。
槍を振るえば、地震や津波を引き起こし、大地を裂く。
そのため、彼は「エンノシガイオス(地を揺るがす者)」という恐ろしい異名で呼ばれました。
しかし、その力は破壊だけではありません。
アクロポリスの岩を突いて塩水の泉を湧かせたり、水不足に苦しむ娘のために清らかな泉を生み出したりもします。
恵みと破壊、その両方をもたらす力。
トライデントは、ポセイドンの強大な神格そのものを象徴するアイテムなのです。
イルカや馬などポセイドンの聖なる動物

ポセイドンの周りには、彼の力を象徴する神聖な動物たちがいます。
彼らを知ることで、ポセイドンのキャラクターがより深く理解できますよ。
● 馬(ヒッポス)
ポセイドンを象徴する最も重要な動物。競馬の守護神でもありました。波の力強さと馬の疾走感が結びつけられたのかもしれません。
● イルカ(デルフィン)
妻アンピトリテを説得した、賢く友好的な使者。船乗りたちにとっては、航海の安全を守る吉兆のサインでした。
● 牡牛
豊穣と破壊の二面性の象徴。クレタ島のミノス王の物語では、神への不敬が恐ろしい怪物ミノタウロスを生むきっかけとなりました。
● 海馬(ヒッポカムポス)
上半身が馬、下半身が魚の幻獣。ポセイドンの戦車を牽き、大海原を駆け巡ります。波のエネルギーが具現化した存在とも言える、ロマンあふれる生き物です。
これらの動物たちは、ポセイドンが単なる海の神ではなく、自然界のあらゆる力を内包した、複雑で偉大な神であることを教えてくれます。
現代カルチャーに息づく神話のポセイドン

人気漫画で描かれる海の支配者

古代の神ポセイドンは、現代日本のマンガで最高のキャラクターとして何度もリミックスされています。
『聖闘士星矢』世代には、「海皇ポセイドン」の名は特別な響きを持ちますよね。
地上を大洪水で洗い流そうとする圧倒的な敵役として、その威厳と強さは少年たちの心に刻み込まれました。
時代は下り、『終末のワルキューレ』に登場するポセイドンは、他者を一切認めない冷酷で孤高な「神の中の神」として描かれました。
神の絶対的なプライドが、人間の剣豪・佐々木小次郎の執念に敗れる展開は、まさに圧巻でした。
ここで熱く語った「小次郎vsポセイドン」、原作だと4巻〜5巻が一気読みポイント。
あの“神の中の神”がどう崩れ落ちるのか——
演出、台詞回し、余韻まで含めて“神話×バトル”の快感がド直球で刺さります。
今夜、スマホで最短到達してみません?


そして、『ONE PIECE』では、神の名が全く新しい概念で使われています。
リュウグウ王国の人魚姫しらほしが、巨大な海王類を操る伝説の「古代兵器ポセイドン」そのものだった、という衝撃の事実。
ここでは、神の名が、世界を揺るがすほどの巨大な力の“名前”へと生まれ変わっているのです。
古代神話が、時代に合わせて再構築され、最高のエンタメを生み出し続けている。
これだから神話リミックスはやめられません!
有名ゲームで多様に描かれるポセイドン

ポセイドンはそのビジュアルとパワーから、数多くのゲームに登場し、僕たちプレイヤーに強烈なインパクトを与えてきました。
その描かれ方は、まさに千差万別です。
● God of War III
役割:倒すべき巨大ボス
特徴:主人公クレイトスと激闘を繰り広げる、水でできた巨人のような姿が圧巻!
● Hades
役割:頼れる味方(叔父さん)
特徴:主人公を助ける陽気な叔父貴。波の力で敵を吹っ飛ばす能力を授けてくれる。
『Hades』のポセイドンは“波の力で敵を吹っ飛ばす”ビルドが気持ち良すぎる……!
ゼウスやアテナと神話的に“掛け合わせ”た時の化学反応が、まさに現代の神話リミックス。
短い夜でも1〜2走で満足感、保証します。

● Assassin’s Creed Odyssey
役割:伝説の装備品
特徴:「ポセイドンの三叉槍」として登場。装備すれば水中での呼吸が無制限になる、探索好きにはたまらないレジェンダリーアイテム。
● Fate/Grand Order
役割:SF的な解釈の敵
特徴:機械化された神「ポセイドン・コア」として登場。神話とSFの融合が激アツ。
倒すべき強大な敵として、あるいは頼もしい味方として。 ゲームクリエイターたちは、ポセイドンという神話を最高の素材として遊び倒しているのが分かりますね。
映画などエンタメ作品でのポセイドン像

スクリーンや舞台の上でも、ポセイドン神話は観客を魅了し続けています。
誰もが知るディズニー映画『リトル・マーメイド』。
主人公アリエルの父、キング・トリトンの物語の鍵を握る魔法の三叉槍も、元はポセイドンのものとされています。
ディズニーは神話の系譜を巧みに取り入れて、物語に深みを与えています。
また、小説が原作の『パーシー・ジャクソン』シリーズでは、ポセイドンは主人公パーシーの父親として登場。
現代に生きる神の息子が、自らの運命と向き合う姿を描いています。
遠くから息子を見守る、強力で愛情深い「父親」としての一面が強調されているのが面白いですね。
一方で、パニック映画の傑作『ポセイドン・アドベンチャー』のように、神の名が災害の象徴として使われることも。
巨大津波で転覆した豪華客船「ポセイドン号」からの脱出劇は、まさに抗うことのできない海の脅威そのものを「ポセイドン」という名で表現しているのです。
現代アートや環境問題と結びつく海神

驚くべきことに、近年ポセイドンは環境問題と結びつけて語られる機会が増えています。
古代の神が、現代社会の危機を訴える強力なメタファーとして再解釈されているのです。
例えば、環境保護団体がポセイドン神殿に「海を守れ」というメッセージを投影したり。
あるアーティストが、プラスチックごみを大量にまとったポセイドン像を発表したり。
これらは、かつて豊かさの象徴だった海が、今や危機に瀕している現実を、海神ポセイドンの名の下に訴えかける象徴的な活動です。
神話の神が、数千年の時を超えて環境保護のアイコンになる。
これもまた、最高にエキサイティングな「神話リミックス」だと思いませんか?
まとめ:神話のポセイドンが持つ不変の魅力とは
いかがでしたか?
この記事では、ポセイドンという神の様々な側面と、現代カルチャーにおけるリミックス事例を解説してきました。
最後に、ポセイドン神話のワクワクするポイントをまとめておきます!
🔱 ただの海の神じゃない
海だけでなく、地震や馬も司る、荒ぶる自然そのもののような大神。
🔱 ゼウスやハデスと最強三兄弟
弟ゼウスや兄ハデスと世界の支配権をくじ引きで決めたエピソードは、少年心をくすぐられる。
🔱 実はネプチューンとはルーツが違う
ローマのネプチューンは元々「淡水」の神だった、という意外な事実。
🔱 武器はキュクロプス製の三叉槍
恵みと破壊の両方をもたらす、まさに神の力の象徴。
🔱 恋愛遍歴は壮大な伏線だった
多くの子供たちは、古代世界の地名や王家の起源と結びついている。
🔱 現代エンタメで大活躍
マンガ、ゲーム、映画で、敵や味方、あるいは力の象徴として何度もリミックスされ続けている。