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ゲームやアニメで、威厳たっぷりの王として登場する「オーディン」。
ラスボスや物語のキーマンとして描かれることが多いけど、
「結局オーディンって、なんの神様なんだろう?」
って、ふと思ったことはありませんか?
北欧神話の最高神である彼は、実はただ強いだけの神様じゃないんです。
知恵を求めるために自分の片目を差し出した、なんて有名な話もありますが、じゃあその片目ってどっちだったのか?
いつも連れている二羽のカラスにはどんな意味が?
必殺の武器や、あのマーベルでもおなじみの義兄弟ロキとの複雑すぎる関係まで、知れば知るほど面白い逸話の宝庫なんですよ。
この記事では、神話でのオーディンの本当の姿から、僕らが愛するマンガやゲームで与えられた新しい役割まで、あなたの「知りたい!」にまるっとお答えします!
この記事を読めば、オーディンが登場する作品が100倍面白くなるはずです。
- オーディンの神格:知恵、戦争、魔術など、彼が司る多様な力
- オーディンの象徴:失った片目、二羽のカラス、必中の槍グングニルなど
- 神々との関係性:義兄弟ロキや戦乙女ワルキューレとの関わり
- 現代での姿:マンガやゲームで描かれる英雄的な側面と冷酷な側面
結局オーディンはなんの神?神話での役割

- 知恵と戦争を司る北欧神話の最高神
- 知恵の代償である片目はどっちの眼か
- 世界を見渡す二羽のカラスの役割とは
- 必中の槍!オーディンの武器グングニル
- 戦死者をヴァルハラへ導くワルキューレ
- 義兄弟のロキとは協力者か裏切り者か
知恵と戦争を司る北欧神話の最高神

オーディンは、北欧神話に登場する「アース神族」という神様一族を率いる主神です。
いわば、神々の世界のトップであり、すべてを統べる「全父(オールファーザー)」。
その権力は絶大で、非常に多くの力をその手に握っています。
彼の能力は多岐にわたりますが、特に重要なのが「知恵」と「戦争」という二つの側面です。
神話の彼は、知識のためならどんな犠牲もいとわない、徹底した探求者。
その一方で、戦場では勝利を約束する最強の軍神でもあり、戦いの運命そのものを決める力を持つとされていました。
他にも、死、魔術、詩、王権など、彼が司る領域は人間の生と死の根源にまで及んでいます。
あまりに多様な力を持つため、一言で「〇〇の神」と説明するのが難しい、非常に複雑な神様なんです。
『北欧神話入門』(菅原邦城)

ゲームや漫画で見かけるオーディン像が“なぜああ描かれるのか”を、最短距離で理解できる一冊。
通勤時間の Kindle 読書にもぴったりですよ。
知恵の代償である片目はどっちの眼か

オーディンといえば、片目である姿が最も有名な特徴ですよね。
これは、彼が「知恵」を何よりも追い求める神であることを象徴する、超重要なエピソードに由来します。
なぜ片目を失ったのか
神話によると、世界の根源には「ミーミルの泉」という特別な泉がありました。
この泉の水を飲んだ者は、あらゆる知識や未来を見通す力を得られるとされています。
知恵を渇望するオーディンはもちろんこの水を求めますが、泉の番人である賢者ミーミルは、とんでもない代償を要求します。
「お前の片目を差し出すなら、水を飲ませてやろう」
オーディンは、この要求を一切ためらいませんでした。
自らの目を差し出すことで、彼は万物を見通す最高の知恵を手に入れたのです。
何かを得るには、それ相応の代償が必要である。
このエピソードは、北欧神話の根底にある厳しい世界観を物語っています。
失ったのは右目?左目?
では、オーディンが失ったのは右目と左目、いったいどちらだったのでしょうか。
実はこれ、原典となる神話には「どちらの目か」という具体的な記述が残っていません。
そのため、後世の創作や解釈によってイメージが分かれているのが現状です。
しかし、古い遺跡からはヒントが見つかっています。
6世紀頃の兜や仮面に、意図的に右目側の装飾が欠けている例が複数確認されているんです。
このことから、古くは「右目を失った戦神」というイメージがあったのかもしれませんね。
そして現代。
世界的に大ヒットしたマーベル映画や、ゲーム『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』で右目に眼帯をした姿で描かれたことから、「オーディン=右目を失った賢王」というイメージが広く定着しました。
世界を見渡す二羽のカラスの役割とは

オーディンの肩には、いつも二羽のワタリガラスが止まっています。
彼らの名は、フギン(思考)とムニン(記憶)。
単なるペットではなく、オーディンの知恵を支える、いわば超有能な情報収集ドローンです。
フギンとムニンは、毎朝夜明けと共に世界中へ飛び立ちます。
そして、九つの世界で見聞きした出来事をすべてインプットして、夕方にはオーディンの元へ帰還。
その日のニュースを、彼の耳元でささやいて報告するのです。
これにより、オーディンは玉座にいながらにして、世界のすべてを把握できるというわけです。
この逸話から、彼は「鴉の神(フラヴナグズ)」という別名でも呼ばれています。
この二羽は、単に情報を集めるだけではありません。
「思考」と「記憶」という名の通り、情報を分析し、過去と照らし合わせる、オーディンの知性そのものを擬人化した存在とも考えられています。
必中の槍!オーディンの武器グングニル

オーディンが手にする神槍グングニルは、彼の武力と王としての権威を象徴する最強の武器です。
この槍を鍛えたのは、ドワーフと呼ばれる伝説の鍛冶師一族。
グングニルの最も恐るべき能力。
それは、一度投げれば絶対に標的を外さず、敵を貫いた後は自動で持ち主の手元に戻ってくるという魔法の性質です。
まさにチート級の神器ですよね。
この槍があれば、オーディンはどんな敵にも確実に一撃を見舞うことができたのです。
しかし、グングニルは単なる武器ではありません。
オーディンがこの槍を敵軍の頭上へ投げる行為は、「戦いの開始」を宣言する儀式。
それは同時に、「この戦いで死ぬ者たちは、すべて私オーディンに捧げられる」という契約でもありました。
ヴァイキングたちは、実際の戦闘前に槍を敵陣に投げ込むことでこの神話を再現し、オーディンのご加護を得ようとしたと伝えられています。
戦死者をヴァルハラへ導くワルキューレ

ワルキューレ(ヴァルキリー)は、オーディンに仕える武装した乙女たちの一団です。
その名は「戦死者を選ぶ者」を意味し、彼女たちの重要な役割を表しています。
ワルキューレの主な任務は二つ。
一つは、人間の戦場に赴き、「誰を死なせ、誰に勝利を与えるか」を決定すること。
彼女たちは単なる死のお迎え係ではなく、戦の勝敗そのものを左右する審判だったのです。
そして二つ目の任務が、戦場で勇敢に散った戦士の魂「エインヘリャル」を、オーディンの宮殿ヴァルハラへと導くこと。
ヴァルハラに集められた英雄たちは、終末戦争ラグナロクでオーディン軍として戦うため、昼は訓練、夜はワルキューレが給仕する宴で過ごします。
まさに、戦士にとって最高の栄誉ですね。
義兄弟のロキとは協力者か裏切り者か

さて、ここで登場するのが、僕の推し神でもあるトリックスター・ロキです。
オーディンとロキの関係は、北欧神話の物語の核心であり、まさに「沼」なんです。
ロキは巨人族の出身でありながら、オーディンと「血の盟約」を交わし、アース神族に迎えられた特別な存在。
つまり、二人は義兄弟の契りを結んだ、かつての最高のパートナーでした。
オーディンの愛馬である八本脚のスレイプニルは、実はロキが生んだ子馬ですし、雷神ソーの槌ミョルニルなどの神々の宝具も、多くはロキの策略によって手に入れたものです。
初期の物語では、オーディンの「知恵」とロキの「狡知」が、見事に補い合っていたのです。
しかし、ロキのいたずらは次第に悪意を帯び、神々の間に亀裂を生んでいきます。
その決定的な転機が、オーディンの最愛の息子である光の神バルドルを、ロキが謀殺した事件です。
この裏切りに激怒したオーディンはロキを捕らえ、世界の終わりまで続く、過酷な罰を与えました。
協力者から、不倶戴天の敵へ。
この劇的な関係性の変化こそが、北欧神話の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
オーディンはなんの神?現代での多様な姿

人気漫画で描かれるオーディンの多様性

原典の神話が持つ複雑な性格を反映して、現代のマンガに登場するオーディンも、作品ごとに実に多様な役割を担っています。
例えば、僕も大好きな『終末のワルキューレ』。

7巻まで来ると、“静かにほくそ笑むオーディン”の不穏さが一気に加速!
寝る前に読んだら続きが気になりすぎて明日がツラいかも…?
この作品のオーディンは、神々側のトップの一人として、不気味なほどの静けさで戦局を見つめる「黒幕」として描かれています。
腹心のカラスと何かを企む姿は、底知れない大物感があって最高ですよね。
一方、歴史マンガの金字塔『ヴィンランド・サガ』では、オーディンは具体的な姿を見せません。
作中では、登場人物が口にする誓いの言葉や、北欧戦士たちの死生観を映す「文化的シンボル」として機能しています。
特に仇敵アシェラッドが、守る気のない約束をする時だけ「オーディンに誓う」と嘯くシーンは、彼の皮肉屋なキャラクターが際立っていて痺れます。
このように、オーディンは作品に応じて、原典の要素が巧みにリミックスされているのです。
作品名 | オーディン像(役割) | 特徴 |
終末のワルキューレ | 陰謀を巡らす支配者 | 全ての戦いを見通し、背後で糸を引く黒幕的な存在。 |
ヴィンランド・サガ | 文化的なメタファー | 戦士たちの誓いや価値観を象徴する、姿なき概念。 |
聖闘士星矢 | 超越的な貸与者 | 地上代行者を通じて、主人公たちに力を貸す遠隔の主神。 |
戦×恋(ヴァルラヴ) | 物語を進める依頼主 | 主人公に試練を与え、モニター越しに指令を送る謎の父。 |
最新ゲームではボスか味方か?

ゲームの世界では、オーディンはさらにインタラクティブな存在として描かれます。
倒すべき強大なボスだったり、頼れる仲間だったり、時にはプレイヤー自身になったり。
大人気RPG『ファイナルファンタジー』シリーズでは、おなじみの召喚獣ですよね。
「斬鉄剣」で敵を一撃で葬り去る姿は爽快です。
特に『FF16』では、闇の召喚獣オーディンを従える王バルナバスとして登場し、重厚な人間ドラマと共にその圧倒的な力を見せつけました。
そして、2022年のゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝いた『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』。

もし“策略家オーディン”を真夜中に相手取る勇気があるなら、この一本は外せません。
九界をまたにかける旅の果てに待つ彼の本性――ぜひコントローラー越しに見届けてください!
この作品のオーディンは、これまでのイメージを覆す、人の良さそうな見た目の老人でした。
しかし、その実態は言葉巧みに九界を支配する、冷酷非情な策謀家。
あのギャップにやられたプレイヤーも多いはずです。
僕もその一人です!
『アサシン クリード ヴァルハラ』では、なんとプレイヤーがオーディン自身となって神話世界を冒険できます。
神の力を追体験できるなんて、ファンにはたまりません。
映画や音楽など現代文化への影響

オーディンの影響力は、マンガやゲームだけにとどまりません。
最も有名なのは、やはりマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でしょう。
映画では、ソーとロキの父「全父(オールファーザー)」として、九つの世界に平和をもたらした、威厳と力に満ちた王として描かれました。
文学界では、ニール・ゲイマンの小説『アメリカン・ゴッズ』が必読です。
現代アメリカをさすらう詐欺師“ミスター・ウェンズデー”として登場するオーディン。
古い神々と新しい神々の戦いを描くという斬新な設定で、神話を現代に見事に蘇らせました。
さらに面白いところでは、ヘヴィメタルの世界でもオーディンは頻繁に登場します。
特にヴァイキング・メタルというジャンルでは、その力強さが音楽のテーマとして愛されているんですよ。
まとめ:結局オーディンはなんの神か?
さて、今回は北欧神話の主神オーディンについて、神話での役割から現代での多様な姿までをリミックスしてきました。
最後に、オーディンが「なんの神」なのか、その本質をまとめます。
結局のところオーディンとは、
「知恵のためなら自らの目さえ差し出す探求者」であり、「戦の運命を支配する冷酷な軍神」でもある、非常に多面的で人間(神)臭い存在なんです。
一つの側面だけでは決して語れない、この複雑さこそが彼の最大の魅力であり、現代のクリエイターたちを惹きつけてやまない理由なのでしょう。
● 主神であり万能の神:知恵・戦争・魔術・死など、数多くの力を司るアース神族のトップ。
● 知恵の探求者:ミーミルの泉の水を飲むため、自らの片目を代償に捧げた。
● 情報戦略の神:二羽のカラス「フギン(思考)」と「ムニン(記憶)」を使い、世界の全てを知る。
● 最強の軍神:必中の槍グングニルを手にし、戦乙女ワルキューレを率いて戦の勝敗を決める。
● 複雑な関係性の主:義兄弟ロキとは、協力者から最大の敵へと関係が変化した。
● 現代の創作物の源泉:マンガ、ゲーム、映画で多様な姿にリミックスされ、新たな魅力を放ち続けている。
オーディンを知ることで、あなたのお気に入りの作品に隠された、新たな一面が見えてくるかもしれませんよ。